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毛細リンパ管の構造と特徴
毛細リンパ管は、先端が閉じられた盲端で、毛細血管と同じく単層扁平上皮の内皮と基底膜からなります。
毛細リンパ管は毛細血管に比べて内皮細胞間の接合がゆるく、隙間(細胞間隙)が大きいのが特徴です。
毛細血管壁から血漿タンパク質は血管外に出られません。これは逆に言えば、タンパク質のような大きい分子は回収できないということになります。ここに、リンパ系が血管系とは別に存在する、最大の理由があります。
血管では回収できない分子量の大きい脂質やタンパク質も回収できる。それがリンパ管の利点です。
そして回収した異物を処理するために、濾過装置であるリンパ節がところどころに存在しています。
この仕組みにより、がん細胞もリンパ管に吸収されやすいという宿命を背負っています。
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