M細胞はパイエル板の粘膜上皮に存在し、消化管に入ってきた異物を捉えられ、内側で待機するマクロファージや樹状細胞に抗原情報を伝えます。
パイエル板で増殖したリンパ球は形質細胞に分化し、抗原に対応する免疫グロブリンAを消化管内腔に分泌します。
※M細胞は腸管内から細菌、ウイルス、抗原性の高分子を取り込みますが、細胞質内にライソソームをもたないので、これらを分解することなく、細胞の下面から放出し、免疫系の細胞につたえています。
典拠
Kelly A. Young (2013), Anatomy and Physiology, openstax
藤田恒夫 (2015), 標準組織学 各論 第5版, 医学書院
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