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つむぐ指圧治療室 相模大野

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腓骨について正しいのはどれか (2012年 あマ指 問題19)

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腓骨について正しいのはどれか (2012年 あマ指 問題19)

1 × 下腿の内側に位置する。
腓骨は下腿の外側にある長骨で、脛骨よりはるかに細く、体重を支える役割はほとんどない。(p.191 下腿の骨-腓骨)

2 ○ 下端に靱帯結合がある。
脛骨と腓骨の結合面を結びつける骨間靱帯はp.197 図10–39(p.197 図10–39 距腿関節・距骨下関節)にて「脛腓靱帯結合」として示されている。またp.193 図10–38(p.193 図10–38 足関節) では、腓骨下端の外果を中心として、上方に前脛腓靱帯・後脛腓靱帯が、下方に前距腓靱帯・踵腓靱帯・後距腓靱帯が示されている。
プロメテウスの図が非常にわかりやすい。【プロメテウス運動器系 p.454–455 右足の靱帯】

3 × 膝関節を構成する
腓骨は膝関節の構成に関与しない。
膝関節は、大腿骨の下端 (内側顆・外側顆) と、脛骨上面 (内側顆・外側顆) とが対面してできる顆状関節である。また、膝蓋骨の後面も関節面となり、大腿骨下端の前方にある膝蓋面と連結する。(p.194 膝関節)

4 × 含気骨に分類される
腓骨は含気骨には分類されない。
含気骨は骨内部に空洞をもつもので、生体では粘膜に覆われ副鼻腔を構成する。前頭骨、上顎骨、篩骨、蝶形骨がある。(p.160 骨の形状)

※ 側頭骨は副鼻腔には関与しないが、内部に空洞があるので含気骨に分類する場合がある。


腓骨(p.191 下腿の骨-腓骨)

腓骨は下腿の外側にある長骨で、脛骨よりはるかに細く、体重を支える役割はほとんどない。
腓骨の上端は 腓骨頭 として肥厚し、膝関節の外側下方で体表から触れる。腓骨頭は膝関節の外側側副靱帯の付着部となり、腓骨頭にある関節面は脛骨外側上顆と連結する (脛腓関節)。
細く長い腓骨体は下腿の筋に囲まれるので体表からは触れられない。ここには骨間縁があり、脛骨の骨間縁との間に下腿骨間膜が張る。
腓骨の下端は 外果 となって肥厚し、体表から触れる。外果の内側面には外果関節面があり、脛骨の下端と共に距骨と連結する (距腿関節)。

脛骨と腓骨の連結(p.191 下腿の連結)
  • 脛腓関節
    脛骨外側顆の下端と腓骨頭との平面関節である。
  • 下腿骨間膜
    脛骨体と腓骨体にそれぞれ向かい合う骨間縁どうしを連結する、強靭な結合組織の膜である。
  • 脛腓靱帯結合
    脛骨にある腓骨切痕に腓骨の下端がはまり込み、両者の間を骨間靱帯が強固に結合する。結合の前後にも前・後脛腓靱帯が張って、結合を補強する。

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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