用語解説– category –
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系統2.2 心臓
心臓の血管(左右の冠状動脈、大心臓静脈、中心臓静脈、冠状動脈)
心臓の血管についてみてみます。心臓の栄養血管である冠状動脈は上行大動脈の枝です。上行大動脈の基部より左右の冠状動脈が別々に出ます。 左冠状動脈:左半月弁の直上の大動脈洞より出ます。すぐに前室間溝を下る前室間枝と、冠状溝を前方より左後方へと... -
系統2.2 心臓
刺激伝導系 − 自動能の仕組み
心臓は体外に取り出しても、自動的に拍動を続けることができます。これを自動能といい、この規則正しい律動的拍動のリズムは、洞房結節で発生します。 心筋は固有心筋と特殊心筋の2つがあります。固有心筋はいわゆる「普通の心筋」で、特殊心筋は興奮の発... -
系統2.2 心臓
刺激伝導系(洞房結節, 房室結節, 房室束, 左脚・右脚, プルキンエ線維)
心臓がポンプとしての機能を発揮するためには、心房から心室へと順序よく収縮し、血液を送り出す必要があります。 この収縮の為の興奮のリズムを決め、伝えるのが刺激伝導系です。刺激伝導系の順序や場所は、とてもよく出題されますので、確実に覚えてくだ... -
系統2.3 動脈系
胃・十二指腸と膵臓の栄養血管(腹腔動脈と上腸間膜動脈)
上腹部の臓器は腹腔動脈と上腸間膜動脈が分布しています。胃は腹腔動脈の3つの枝全てが分布しています。 膵臓と十二指腸は腹腔動脈系と上腸間膜動脈系の双方が分布しています。発生的に前腸が腹腔動脈に栄養され、中腸が上腸間膜動脈に栄養されます。そし... -
系統10.4 上肢
鎖骨下動脈・腋窩動脈と深層の筋
鎖骨下動脈 鎖骨下動脈は右は腕頭動脈、左は大動脈弓から分岐します。前斜角筋と中斜角筋の間、斜角筋隙を腕神経叢とともに通過し、第1肋骨外側縁を越えると腋窩動脈に移行します。 椎骨動脈 第6頸椎より上位の横突孔を上行し、大後頭孔より頭蓋内に至りま... -
系統2.2 心臓
固有心筋と特殊心筋
心筋には収縮に適した固有心筋と、興奮の発生と伝導に適した特殊心筋の2種類があります。心臓の拍動のリズムを決める刺激伝導系は特殊心筋で構成されています。(刺激伝導系は神経線維ではないことがよく出題されます。) 解剖学で「固有」という場合は、... -
系統2.2 心臓
心臓の弁膜と線維束(線維輪と線維三角)
房室弁や動脈弁の付着部となる結合組織の輪を線維輪といい、線維輪の間を埋める結合組織を線維三角といいます。 そして線維輪と線維三角を合わせて線維束といい、心房と心室を区切っています。 線維輪は心臓の骨格としても働き、心房筋や心室筋はそれぞれ... -
系統10.5. 下肢
大坐骨孔(梨状筋上孔・梨状筋下孔)よりでる脈管・神経
こちらは殿部の筋群と神経・脈管を表した図です。 骨盤のアナと、通過するものの組み合わせはとてもよく出題されます。 大坐骨孔は梨状筋によって、梨状筋上孔と梨状筋下孔の2つに分けられます。まずは梨状筋上孔、梨状筋下孔と小坐骨孔について見ていき... -
系統2.3 動脈系
総腸骨動脈・内腸骨動脈とその枝
腹大動脈は第4腰椎の高さで左右の総腸骨動脈に分岐します。総腸骨動脈はさらに内腸骨動脈と外腸骨動脈に分かれます。 内腸骨動脈は主に骨盤内臓、骨盤壁、下肢の近位部への枝を出します。 外腸骨動脈は、鼡径靱帯の下(血管裂孔)を通り、大腿動脈に移行... -
系統2.3 動脈系
下腸間膜動脈(腹大動脈の主に消化器系に至る臓側枝 ③)
こちらは、下腸間膜動脈の様子です。横行結腸後半より、下行結腸、S状結腸、直腸上部へと分布します。 上腸間膜動脈と下腸間膜動脈の分布域の境界は横行結腸です。 横行結腸前半が上腸間膜動脈、横行結腸後半は下腸間膜動脈により主に栄養され、両者は吻... -
系統2.3 動脈系
上腸間膜動脈(腹大動脈の主に消化器系に至る臓側枝 ②)
こちらは、上腸間膜動脈の様子です。 膵頭部の下半、十二指腸の後半より、空腸・回腸、盲腸、上行結腸、横行結腸に分布します。 枝の名前ももちろん覚えてもらうと良いですが、まずは分布域で抑えたほうが楽です。試験も主に分布域で出題されます。 簡単に... -
系統2.3 動脈系
腹腔動脈 深層 – 脾動脈の走行
こちらは胃や空腸・回腸、大腸、肝臓を摘出した様子です。十二指腸・膵臓、腎臓・副腎の後腹膜臓器と脾臓が見えています。 この図では胃の後ろを左に向かって走行する脾動脈の様子がよく見えます。 脾動脈は膵体部、膵尾部を栄養する膵枝を何本もだしつつ... -
系統2.3 動脈系
腹腔動脈(腹大動脈の主に消化器系に至る臓側枝 ①)
こちらは腹腔動脈の様子です。腹腔動脈は腹大動脈より分岐すると、すぐに①左胃動脈 ②脾動脈 ③総肝動脈の3つに分かれます。 左胃動脈は胃の左側、つまり小弯側に分布します。 脾動脈は胃の後面を脾臓へ向かって左に走行します。途中、膵臓に分布する膵枝や... -
系統2.3 動脈系
腹大動脈とその枝
胸大動脈が大動脈裂孔を通過すると腹大動脈になります。 腹大動脈の枝は、①壁側枝、②主に消化器系に至る臓側枝、③泌尿生殖器に至る臓側枝の3つに区分されます。 壁側枝は有対性で、下横隔動脈と4対の腰動脈があります。 壁側枝については大動脈の全体像... -
系統2.3 動脈系
横隔膜の3つの孔(大動脈裂孔・食道裂孔・大静脈孔)・高さ・通過するもの
横隔膜は、胸腔と腹腔を隔てる横紋筋でできた膜状の隔壁です。横隔膜には大動脈裂孔、食道裂孔、大静脈孔のアナが開いています。アナの高さと通過するものがよく出題されます。 腱中心にあいた孔は大静脈孔のみです。腱の部分なので伸び縮みせず、丸い孔の... -
系統2.3 動脈系
内胸動脈の前肋間枝は肋間動脈と吻合
内胸動脈の模式図 内胸動脈の走行 肋間動脈は胸大動脈の後面より左右でて、肋間部を後ろから前へ栄養していきます。 一方、内胸動脈の前肋間枝は肋間を前から後ろへ走行します。そして両者は側胸部にて吻合しています。 内胸動脈とその枝について、すこし... -
系統2.3 動脈系
胸大動脈とその枝
胸大動脈、腹大動脈に関しては壁側枝と臓側枝に分けて覚えていって下さい。対をなす、なさないも含めて、整理して覚えられます。 胸大動脈、腹大動脈に関しては壁側枝と臓側枝に分けて覚えていって下さい。対をなす、なさないも含めて、整理して覚えられま... -
系統2.3 動脈系
大動脈弓・総頚動脈、鎖骨下動脈とその枝(まとめの表)
以上、大動脈弓の枝。 総頚動脈の枝と、鎖骨下動脈の枝について表でまとめました。 総頚動脈については、また頭頚部の脈管で詳しくみていきます。 鎖骨下動脈に関しても、頭頸部や上肢の脈管でまた見ていきますが、まずは直接の枝であるツナコロッケを抑え... -
系統2.3 動脈系
大動脈弓の枝
大動脈弓の枝について見ていきます。 ① 腕頭動脈 ② 左総頚動脈 ③ 左鎖骨下動脈 この3つの枝は、必ず覚えてください。 そして、腕頭動脈は右総頚動脈と右鎖骨下動脈に分かれます。総頚動脈は頭部へ、鎖骨下動脈は腕の動脈へとなりますので、「腕頭動脈」で... -
系統2.2 心臓
心臓の血管(左冠状動脈と右冠状動脈)
心臓の血管についてみてみます。心臓の栄養血管である冠状動脈は上行大動脈の枝です。上行大動脈の基部より左右の冠状動脈が別々に出ます。 左冠状動脈:左半月弁の直上の大動脈洞より出ます。すぐに前室間溝を下る前室間枝と、冠状溝を前方より左後方へと...