用語解説– category –
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系統8.1 神経系の構成
神経膠細胞(星状膠細胞・希突起膠細胞・小膠細胞・上衣細胞)
星状膠細胞(アストロサイト) 血液脳関門の形成に関与。毛細血管と神経細胞の間でグルコースの輸送を担当、神経細胞に栄養を送る働きをなす。 ※ 血液脳関門は2つの重要なキーワードがある。 ・脳内の毛細血管がタイト結合で隙間なく結合 ・星状膠細胞が... -
用語解説
精子形成と精細管の断面図(セルトリ細胞による血液精巣関門)
要点 精子は二度の減数分裂を経て形成されます。その際に遺伝子の交叉が起こり、さらに染色体数が半減することにより、他の体細胞とは異なった遺伝子となります。よってこれらの精子産生細胞が直接栄養を受けると、リンパ球による攻撃を受けてしまう可能性... -
系統1.3 体表構造(皮膚)
人体の区分と方向
人体の区分(p.31 人体の区分) 体幹は大きく、頭部、頸部、胸部、腹部、骨盤部に分けられる。一般に、体幹の後面を背と呼ぶが、そのうち頸部の後面を項部と呼び、胸部・腹部の後面全体を広く背部という。その中でも、特に腹部の後面を腰部という。 1) 頭部... -
用語解説
パイエル板のM細胞と腸管免疫
M細胞はパイエル板の粘膜上皮に存在し、消化管に入ってきた異物を捉えられ、内側で待機するマクロファージや樹状細胞に抗原情報を伝えます。 パイエル板で増殖したリンパ球は形質細胞に分化し、抗原に対応する免疫グロブリンAを消化管内腔に分泌します。 ※... -
用語解説
4種類の舌乳頭(糸状乳頭・茸状乳頭・有郭乳頭・葉状乳頭) 【国試問題付き】
舌の外観と舌乳頭の種類 舌は分界溝を境にして前2/3の舌体、後ろ1/3の舌根に分けられる。 舌乳頭 舌背粘膜には4種類の舌乳頭が存在する。 糸状乳頭 舌苔の背面全域に存在。表層の上皮は角化し白く見える。舌をザラザラにして、食物をなめとりやすくし、ま... -
用語解説
口峡の側壁に口蓋扁桃がある (軟口蓋・口蓋帆・口蓋垂) 【国試問題付き】
口峡の側壁に表面がでこぼこで梅干しの種を連想させる口蓋扁桃のふくらみが見られます。口蓋垂から伸びるアーチと舌根によって固まれた空間が口峡で、その奥には咽頭があります。 軟口蓋・口蓋帆・口蓋垂 口蓋は口腔と鼻腔を隔てます。口蓋の前2/3は内部に... -
用語解説
筋層間神経叢 (アウエルバッハ) と粘膜下神経叢 (マイスネル) 【関連問題付き】
消化管の壁は各部位によって差はあるが、基本的には、内側から粘膜、粘膜下層、筋層、漿膜の順に配列する。消化管の壁内には、2つの神経叢がある。 筋層間神経叢 (アウエルバッハ神経叢) 消化管壁の筋層のうち、内側の輪走筋と外側の縦走筋の2つの筋層の... -
用語解説
肺尖部は鎖骨上方2〜3cmに達する【関連問題付き】
肺は円錐を縦に半分に割ったような半円錐形 肺は胸腔のおよそ80%を占め、心臓を入れる縦隔を間に左右に分かれる。肺は円錐を縦に半分に割ったような半円錐形をしていて、下面を肺底、頂点、にあたる上端を肺尖という。 肺尖は鎖骨の上方2~3cmにまで達する ... -
用語解説
縦隔の区分と含まれる構造物【国試問題付き】
左右の肺に挟まれ、前方は胸骨に、後方は脊柱に固まれた、胸郭の中央部を縦隔という。縦隔は心臓より上方の上部と、下方の下部に分けられる。下部はさらに心臓を中心として前・中・後部に区分される。 縦隔の区分 縦隔上部:前は胸骨柄。後ろは第1〜4胸椎... -
系統10.4 上肢
腋窩神経と三角筋・小円筋(外側腋窩隙を通過)
『腋窩神経と三角筋・小円筋』 腋窩後壁にある大円筋と小円筋の間には隙間があり、上腕三頭筋長頭によって内側・外側腋窩隙に2分されます。外側腋窩隙には腋窩神経、内側腋窩隙には肩甲回旋動脈が通り抜けます。 腋窩神経は後神経束から分かれる太い枝です... -
用語解説
小円筋の触察
『小円筋の触察』 肩甲骨下角を確認 肩甲骨下角より1,2横指頭方にある棘下筋と大円筋の間の溝を確認 溝に沿い上腕骨頭に向かい3横指ほどで小円筋を触れる (1横指ほどの幅をもつやや硬い筋腹) 触診力・触察力を高めるコツは、目的の筋肉をイメージすること... -
系統2.4 静脈系
左腎静脈は右腎静脈より長く、腹大動脈の前を横切り下大静脈に注ぐ
下大静脈は正中線より右側にあるので・・・ ・左腎静脈は右腎静脈より長く、腹大動脈の前を横切り下大静脈に注ぐ ・右性腺静脈(精巣・卵巣静脈)は下大静脈に直接注ぐ。 ・左性腺静脈は左腎静脈に注ぐ。 ※ 性腺動脈は腹大動脈より直接出る。 ※ 性腺動脈と... -
系統10.3 体幹
横隔膜の3つの孔 (大静脈孔, 食道裂孔, 大動脈裂孔)・高さ・通過するもの
横隔膜は、胸腔と腹腔との境をなす円形の筋板で、胸郭下口のまわりから起こり、円蓋状に胸腔に向かって盛り上り腱中心に終わる。起始部は3部に分かれる。 胸骨部:剣状突起の後面から起こる。 肋骨部:肋骨弓の内面から起こる。 腰椎部:上位腰椎とその肋... -
系統1.1 細胞
細胞小器官 – リボソーム (タンパク質を合成)
リボソームはタンパク質を合成 リボソームはタンパク質の合成を行う。 大小2つのサブユニットからなる「雪だるま」のような形想像するとわかりやすい。50S サブユニット (雪だるまの胴体) と、30S サブユニット (雪だるまの頭) の間にメッセンジャーRNAが... -
系統10.3 体幹
横隔膜の3つの孔:大動脈裂孔・食道裂孔・大静脈孔
横隔膜の孔 大動脈裂孔:第12胸椎の椎体前面にあり、下行大動脈と動脈周囲交感神経叢(大内臓神経・小内臓神経など)、奇静脈、胸管などが通る。 食道裂孔:第10胸維の高さで大動脈裂孔の左前上方にあり、食道と、左右の迷走神経が通る。 大静脈孔:第8胸椎... -
系統8.10 末梢神経系-脳神経
脳神経の効率の良い勉強法
脳神経の勉強法 まずはゴロ。「嗅いで視る、動く車の三の外、顔聞く舌は迷う副舌下」 脳神経の番号をローマン数字で振る習慣をつける。 脳神経の番号と名称が完全に一致するまで、この習慣は繰り返す。何故か?頭蓋底を通過する孔や副交感神経を含む脳神... -
系統10.3 体幹
胸腰筋膜と腰背腱膜
胸腰筋膜は、固有背筋を包み、浅背筋と上・下後鋸筋に被われる。椎骨の棘突起および棘上靭帯と肋骨角、腰椎肋骨突起および腸骨稜との間に張り、上方は項筋膜につづき、下端部は仙骨後面につく。腰部では下後鋸筋の筋膜、下部ではさらに広背筋の腱膜と重な... -
系統4.4 食道
食道の3つの狭窄部位 (食道起始部・気管分岐部・横隔膜貫通部)
食道は咽頭に続く部分で、第6頸椎の高さで始まり、脊柱の前、気管の後ろを通って胸腔に入る。さらに心臓の後ろを下降して、横隔膜を貫き(食道裂孔)、胃に達する。長さが約25cmの前後に圧平された管状器官である。 食物が通過するときは内腔は拡張する。食... -
系統2.3 動脈系
下腹壁動脈と浅腹壁動脈
下腹壁動脈は外腸骨動脈の枝。浅腹壁動脈は大腿動脈の枝である。 外腸骨動脈の枝はわずか2つしかない。まずはこういう限られたものを覚えていくことにより、4択の正解を導き出しやすくなる。 【外腸骨動脈 external iliac artery】 仙腸関節よりはじまり... -
系統10.5. 下肢
内側大腿回旋動脈と外側大腿回旋動脈
内側大腿回旋動脈も外側大腿回旋動脈もともに大腿深動脈の枝である。 【大腿動脈 femoral artery:】 外腸骨動脈の続きで鼠径靭帯の下の血管裂孔より始まり、大腿三角の底部にある腸恥窩、内転筋管を経て、内転筋腱裂孔で膝窩動脈に続く。つまり上部では大...