用語解説– category –
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系統10.2 全身の骨
関節円板 (胸鎖関節) articular disk
関節円板 (胸鎖関節) 【英】articular disk 【ラ】discus articularis 【説明】 線維軟骨でできた円板。 関節の動きとともに移動したり、変形したりすることで、関節運動を円滑にし、関節への衝撃を少なくする働きもある。 顎関節や胸鎖関節、肩鎖靭帯、橈... -
系統10.2 全身の骨
肋鎖靭帯 costoclavicular ligament
肋鎖靭帯 【英】costoclavicular ligament 【ラ】ligamentum costoclaviculare 【走行】 鎖骨下面の肋鎖靭帯圧痕⇄第1肋軟骨内側端の上面 【説明】 肋鎖靭帯は鎖骨下面の肋鎖靭帯圧痕と第1肋軟骨内側端の上面に張る靭帯で、鎖骨の挙上を抑制します。 肋鎖... -
系統10.2 全身の骨
前胸鎖靭帯 anterior sternoclavicular ligament
前胸鎖靭帯 【英】anterior sternoclavicular ligament 【ラ】ligamentum sternoclaviculare anterius 【走行】鎖骨胸骨端の前面 ⇄ 胸骨柄の前面 【説明】 胸鎖関節を覆う胸鎖靭帯は前胸鎖靭帯と後胸鎖靭帯があり、それぞれ関節包の前面および後面を補強し... -
系統10.2 全身の骨
鎖骨間靭帯 interclavicular ligament
鎖骨間靭帯 【英】interclavicular ligament 【ラ】ligamentum interclaviculare 【走行】 左鎖骨胸骨端 ⇄ 右鎖骨胸骨端 【説明】 鎖骨間靭帯は両側の鎖骨胸骨端を結ぶ靭帯で、鎖骨の肩峰端が押し下げられた時に胸骨端が挙上されるのを制限します。 → 鎖骨... -
系統10.5. 下肢
大腿三角(スカルパ三角)
大腿三角(スカルパ三角) 鼠径靭帯・縫工筋・長内転筋で作られる三角を大腿三角(スカルパ三角)といいます。この三角の上縁をつくる鼠径靭帯の下には血管裂孔と筋裂孔が開いていて、内側から順に大腿静脈、大腿動脈、大腿神経が並んでいます。大腿三角... -
系統10.4 上肢
肘関節の構造と靱帯
肘関節の構造 肘関節は3つの関節が合わさったもの 肘関節は上腕骨・橈骨・尺骨の間にできる3つの関節が共通の関節包に包まれたものです。 腕橈関節:球関節(屈曲伸展、回内回外時の安定性を保つ) 腕尺関節:蝶番関節(肘関節の屈曲伸展) 上橈尺関節:... -
系統10.2 全身の骨
ショパール関節とリスフラン関節
足部は左右26個ずつの骨から構成されています。合わせて52個の骨たちで、私たちの体を支え、歩いたり走ったりしています。 足部全体の可動性を考えるときに、ショパール関節とリスフラン関節の構造を把握しておくことが重要です。この2つの関節は足部の「... -
系統10.2 全身の骨
大坐骨孔と小坐骨孔
仙骨と寛骨の間に出来る大きな仙坐切痕は、後下方から仙結節靱帯によって閉ざされて上下に長い孔となり、これは仙棘靱帯によって上方の大坐骨切痕を含む大坐骨孔と、下方の小坐骨切痕を含む小坐骨孔とに分かれます。 大坐骨孔 大坐骨切痕・仙棘靭帯・仙結... -
系統10.2 全身の骨
人体の骨指標と高位
骨指標 高位 胸骨上縁 第2〜3胸椎 胸骨角 第2肋骨 肩甲棘 第3胸椎 肩甲骨下角 第7胸椎 剣状突起 第9〜10胸椎 胸郭下縁 第2〜3腰椎 ヤコビー線 第4〜5腰椎 棘突起間 上後腸骨棘 第2正中仙骨稜 上前腸骨棘 第2仙椎 恥骨結合上縁 尾骨 [dfads params='groups=... -
系統10.2 全身の骨
胸椎の構造と関節面の数
椎骨 関節面の種類 合計数 T1 上関節突起1対 下関節突起1対 肋骨窩1対 横突肋骨窩1対 8 T2〜T9 上関節突起1対 下関節突起1対 上肋骨窩1対 下肋骨窩1対 横突肋骨窩1対 10 T10 上関節突起1対 下関節突起1対 上肋骨窩1対 横突肋骨窩1対 8 T11,12... -
系統10.2 全身の骨
新生児の頭蓋と泉門(大泉門・小泉門・前側頭泉門・後側頭泉門)
頭蓋冠をつくる骨はいずれも扁平骨にで、胎生時に膜内骨化によって発生します。膜内骨化では、各骨の中央から骨化が始まり周辺に向かって広がります。これらの骨は出生時にはまだ骨化が完全でなく、周縁部は骨化せずに線維性結合組織のまま残ります。特に3... -
系統10.2 全身の骨
頭蓋の縫合(冠状縫合・矢状縫合・ラムダ縫合・鱗状縫合)
板状の頭蓋骨の間は、多数の膠原線維束が両骨の結合面を結合する。これを縫合といい、継ぎ目が複雑に屈曲する曲線になることが多い。 縫合の種類 冠状縫合:前頭骨と左右の頭頂骨との間にある縫合 矢状縫合:頭頂部で、左右の頭頂骨の間を矢状方向に走る縫... -
系統10.2 全身の骨
内頭蓋底と脳の位置関係
内頭蓋底の中央部では、前方から前頭骨、篩骨、蝶形骨、後頭骨が1列に並び、蝶形骨と後頭骨の間に割り込むように左右の側頭骨が位置する。 内頭蓋底は前頭蓋窩・中頭蓋窩・後頭蓋窩と階段状に低くなる。 前頭蓋窩:眼窩、鼻腔の上壁をなし、前頭葉を容れる... -
系統10.2 全身の骨
下顎骨の構造
下顎骨 Mandibula 顔面最下部にある顔面骨中、最も強大な骨。 頭蓋と関節で連結するただ1個の骨で、側頭骨と顎関節をつくります。 下顎骨は下顎体と下顎枝に分けられる。下顎体の上面は歯槽部で下顎の歯を入れる16個の歯槽を有する。 下縁正中部は... -
系統10.2 全身の骨
内頭蓋底の構成と通過する脳神経
とっつきにくい内頭蓋底の孔と通過する脳神経。 ポイントは「脳神経は番号でくくる!」です。 篩骨篩板:I 視神経管:II 上眼窩裂:III, IV, V1, VI 正円孔:V2 卵円孔:V3 内耳孔:VII, VIII 頸静脈孔:IX, X, XI 舌下神経管:XII 視神経管と舌下神経管は... -
系統10.1 運動器系総論
骨の組織構造
骨の組織構造 緻密質の構造を覚えるのにあたり、まずは血管の走行をおさえましょう。骨内部を走行する血管のルートとして、フォルクマン管とハバース管があります。 フォルクマン管:緻密質を短軸方向に走行 ハバース管:緻密質を長軸方向に走行 ハバース... -
系統1.2 組織
マクロファージの働き
マクロファージ(大食細胞)は貪食能力の高い「お掃除屋」として知られる細胞ですが、単に貪食するだけでなく、異物の情報を免疫系の司令官であるヘルパーT細胞に伝える「抗原提示」というとても重要な働きがあります。 細菌などの異物がマクロファージに... -
系統10.2 全身の骨
関節の構造(関節軟骨・関節包・関節腔)
膝痛などに代表される関節の痛み。原因は一律ではないので、対処法もひとつではありません。より効率的な施術やセルフメンテナンスなどを目的として、ここでは「関節の構造」についてみてみます。 関節の構造 関節は2つ以上の骨を連結するものです。関節... -
系統8.11 脊髄神経
下腹神経・骨盤神経・陰部神経と排便, 排尿, 男性性反射について
【例題】横紋筋線維でできているのはどれか。 1.瞳孔括約筋:平滑筋(動眼神経支配) 2.幽門括約筋:平滑筋(迷走神経・交感神経) 3.尿道括約筋:尿道括約筋 = 外尿道括約筋 → 横紋筋(陰部神経支配) 4.膀胱収縮筋:膀胱括約筋 = 内尿道括約筋... -
系統6.3 受精と発生
外胚葉・内胚葉・中胚葉から分化する器官と覚え方(ゴロ)
外胚葉 わが輩は皮膚感覚が神経質である (外胚葉)(皮膚・感覚器系)(神経系) 内胚葉 証拠は尿路には無いよう (消化器・呼吸器・尿路)(内胚葉) 中胚葉 骨肉血みどろの人生に酎ハイで乾杯 (骨・筋)(血みどろ → 循環器系)(人生 → 腎・生殖器系...