黒澤一弘(かずひろ先生)– Author –
黒澤一弘(かずひろ先生)
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系統2.3 動脈系
上腸間膜動脈(腹大動脈の主に消化器系に至る臓側枝 ②)
こちらは、上腸間膜動脈の様子です。 膵頭部の下半、十二指腸の後半より、空腸・回腸、盲腸、上行結腸、横行結腸に分布します。 枝の名前ももちろん覚えてもらうと良いですが、まずは分布域で抑えたほうが楽です。試験も主に分布域で出題されます。 簡単に... -
系統2.3 動脈系
腹腔動脈 深層 – 脾動脈の走行
こちらは胃や空腸・回腸、大腸、肝臓を摘出した様子です。十二指腸・膵臓、腎臓・副腎の後腹膜臓器と脾臓が見えています。 この図では胃の後ろを左に向かって走行する脾動脈の様子がよく見えます。 脾動脈は膵体部、膵尾部を栄養する膵枝を何本もだしつつ... -
系統2.3 動脈系
腹腔動脈(腹大動脈の主に消化器系に至る臓側枝 ①)
こちらは腹腔動脈の様子です。腹腔動脈は腹大動脈より分岐すると、すぐに①左胃動脈 ②脾動脈 ③総肝動脈の3つに分かれます。 左胃動脈は胃の左側、つまり小弯側に分布します。 脾動脈は胃の後面を脾臓へ向かって左に走行します。途中、膵臓に分布する膵枝や... -
系統2.3 動脈系
腹大動脈とその枝
胸大動脈が大動脈裂孔を通過すると腹大動脈になります。 腹大動脈の枝は、①壁側枝、②主に消化器系に至る臓側枝、③泌尿生殖器に至る臓側枝の3つに区分されます。 壁側枝は有対性で、下横隔動脈と4対の腰動脈があります。 壁側枝については大動脈の全体像... -
系統2.3 動脈系
横隔膜の3つの孔(大動脈裂孔・食道裂孔・大静脈孔)・高さ・通過するもの
横隔膜は、胸腔と腹腔を隔てる横紋筋でできた膜状の隔壁です。横隔膜には大動脈裂孔、食道裂孔、大静脈孔のアナが開いています。アナの高さと通過するものがよく出題されます。 腱中心にあいた孔は大静脈孔のみです。腱の部分なので伸び縮みせず、丸い孔の... -
系統2.3 動脈系
内胸動脈の前肋間枝は肋間動脈と吻合
内胸動脈の模式図 内胸動脈の走行 肋間動脈は胸大動脈の後面より左右でて、肋間部を後ろから前へ栄養していきます。 一方、内胸動脈の前肋間枝は肋間を前から後ろへ走行します。そして両者は側胸部にて吻合しています。 内胸動脈とその枝について、すこし... -
系統2.3 動脈系
胸大動脈とその枝
胸大動脈、腹大動脈に関しては壁側枝と臓側枝に分けて覚えていって下さい。対をなす、なさないも含めて、整理して覚えられます。 胸大動脈、腹大動脈に関しては壁側枝と臓側枝に分けて覚えていって下さい。対をなす、なさないも含めて、整理して覚えられま... -
系統2.3 動脈系
大動脈弓・総頚動脈、鎖骨下動脈とその枝(まとめの表)
以上、大動脈弓の枝。 総頚動脈の枝と、鎖骨下動脈の枝について表でまとめました。 総頚動脈については、また頭頚部の脈管で詳しくみていきます。 鎖骨下動脈に関しても、頭頸部や上肢の脈管でまた見ていきますが、まずは直接の枝であるツナコロッケを抑え... -
系統2.3 動脈系
大動脈弓の枝
大動脈弓の枝について見ていきます。 ① 腕頭動脈 ② 左総頚動脈 ③ 左鎖骨下動脈 この3つの枝は、必ず覚えてください。 そして、腕頭動脈は右総頚動脈と右鎖骨下動脈に分かれます。総頚動脈は頭部へ、鎖骨下動脈は腕の動脈へとなりますので、「腕頭動脈」で... -
系統2.2 心臓
心臓の血管(左冠状動脈と右冠状動脈)
心臓の血管についてみてみます。心臓の栄養血管である冠状動脈は上行大動脈の枝です。上行大動脈の基部より左右の冠状動脈が別々に出ます。 左冠状動脈:左半月弁の直上の大動脈洞より出ます。すぐに前室間溝を下る前室間枝と、冠状溝を前方より左後方へと... -
系統2.3 動脈系
大動脈とその枝 骨格との位置関係 後面より
こちらは大動脈後面より見た図です。脊柱は取り除き、胸郭や寛骨を残して位置関係を把握できるようにしてあります。 肋間動脈や腰動脈は大動脈の後面より左右別々にでているのがよくわかります。 腹大動脈は第4腰椎の高さで左右の総腸骨動脈に分かれて終わ... -
系統2.3 動脈系
胸壁・腹壁に分布する動脈(大動脈の全体像 側面より)
こちらは側面より見た図です。 肋間動脈に相当するものが腰動脈であることがよくわかります。肋間動脈は胸大動脈の後ろ側より左右でて、肋間部を後ろから前に走行します。 一方、鎖骨下動脈の枝、内胸動脈の前肋間枝は肋間を前から後ろに走行します。そし... -
系統2.3 動脈系
大動脈の全体像 前面
こちらは内臓器をすべて摘出した状態で大動脈の全体像をみた図です。 各部位の枝については、表と模式図のほうが分類して覚えやすいと思いますが、詳細な図においては、大動脈の走行についてより詳細にイメージできるようになっていただけたらと思います。... -
系統2.5 胎児循環
動脈管索:肺動静脈と大動脈弓の間(胎児循環 動脈管の遺残組織)
肺動脈幹と大動脈弓の間には動脈管索というヒモがあります。これは胎児循環の際に開通していた動脈管の名残です。 胎児の頃は、肺呼吸の必要がないので、肺動脈からの血液は動脈管を通り大動脈弓にバイパスされています。 出生後、動脈管は退化し、結合組... -
系統2.3 動脈系
大動脈とその枝(模式図)
動脈系について見ていきます。ここでは主に大動脈とその枝について学びます。 大動脈は ① 上行大動脈 → ② 大動脈弓 → ③ 下行大動脈 と続きます。 下行大動脈は胸大動脈と腹大動脈からなります。両者の境は横隔膜です。胸大動脈が横隔膜の大動脈裂孔を通過... -
系統2.2 心臓
肺と心臓,肺動脈と肺静脈
肺と心臓,肺動脈と肺静脈(前面) 位置関係で大切なのは、心臓に出入りする血管で一番手前に位置するものは肺動脈幹ということです。心臓は上が心房、下が心室で、さらに左右に分かれていますが、肺動脈が一番手前なので、右心のほうがやや手前に来ている... -
解剖学的症例報告
【姿勢分析症例報告】慢性頸部痛と胸郭可動性
【当症例報告はクライアント様に掲載許可を頂いた上で記事を執筆しています】 【(1)はじめに】 あん摩マッサージ指圧の臨床において、筋骨格系のアンバランスの改善や関節可動域制限の改善など、他覚的変化を記録することは極めて重要である。株式会社Sape... -
系統1.2 組織
上皮組織の形態による分類
上皮組織で一番出題されるのは、間違いなくこの分類だと思います。上皮の形態による特徴などを考え、効率良く覚えていって下さい。 <単層扁平上皮> まず、単層扁平上皮です。薄いということは、物質の交換に向いているという特徴があります。よって、血... -
系統1.2 組織
人体を構成する4つの組織
人体を構成する4つの組織 同じ形態と機能を持つ細胞が集まり、一定の規律に従い配列したものを組織といいます。組織には4つに分かれます。 ▶ 上皮組織と結合組織の違いについて 組織では、細胞のほかに、細胞の間を埋める物質、すなわち細胞間質(細胞間... -
zoom解剖学
教科書を理解するための解説プリント(PDF)
教科書を理解するための解説プリント(PDF) noteの定期購読マガジン かずひろ先生の【徹底的国試対策】解剖学 マガジン(月額1,980円) にて提供しているプリントPDFデータは、教科書を理解するための副読本としてお使いください。 もちろん、zoomオンラ...