上腕二頭筋
上腕二頭筋は“力こぶ”の筋として有名で、肘関節の屈曲と前腕の回外をさせます。起始は長頭と短頭の2頭からなります。長頭は、肩関節腔内にある肩甲骨の関節上結節から起こり、滑膜におおわれて上腕骨頭の上を横断します。その後、上腕骨小結節の外側縁を滑車のように利用して下方に向きを変え、結節間溝を下行します。短頭は烏口突起から起こり、その起始腱は烏口腕筋の表面を走ります。
筋を収縮させると上腕部に筋腹が隆起して、肘窩の中央には停止腱がより明瞭になります。停止腱は肘関節をまたいで橈骨粗面につくほか、一部は腱膜として前腕内側の皮下にある前腕筋膜に癒合します。この腱膜は前腕を回外する際に、二頭筋の収縮力を前腕筋膜に伝える作用があります。上腕二頭筋に力を入れながらわずかに肘を曲げると、この腱膜が肘窩の内側の皮下に明確に触れ、その深層には肘窩に向かう上腕動脈や正中神経が通っています。
【起始】長頭:関節上結節, 短頭:烏口突起 【停止】橈骨粗面 【支配神経】筋皮神経 【作用】肘関節 屈曲, 前腕 回外
暗記用画像スライダー(真ん中の線を左右に動かせます)
【筋カード】上腕二頭筋の起始・停止
知識の確認
筋カード(noteマガジン)
上肢の筋カード (起始・停止・支配神経)|かずひろ先生|note
下肢の筋カード (起始・停止・支配神経)|かずひろ先生|note
noteマガジンでは、Anki(効率の良い分散学習システム)をつかった筋の学習カード集(デッキ)を提供しております。
(月額1,980円で全てのコンテンツが利用できます)
筋肉カード:目次
コメント