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胸腺の内部構造
胸腺内部は細網組織からなり、多数のリンパ球が密集する皮質と、それよりも明るい髄質が区別されます。自己を認識し、自分自身を攻撃しないT細胞を成熟させるために、胸腺では2段階の選抜(正の選択・負の選択)が行われます。
2段階の選択(正の選択 負の選択)によりT細胞を成熟させる仕組み
まず線維被膜の下で、幼弱なT細胞(プレT細胞)が増殖します。この時に遺伝子組み換えにより様々な形のTCRをもつT細胞がランダムに生まれます。
そして、厳しい胸腺学校での2段階の選抜試験が行なわれていきます。
まず第一の試験は、皮質にて起こります。皮質上皮細胞が自己MHCを提示します。自己MHCを正しく認識できたT細胞が試験を通過できます。
自己MHCが正しく認識できなかったT細胞達はアポトーシスのスイッチを入れられて、細胞死していきます。
この第一の試験を「正の選択」といいます。
第二の試験は髄質にて行なわれます。樹状細胞や髄質上皮細胞が自己抗原を提示します。
自己抗原に反応するということは、自分自身を攻撃対象としてしまうことなので、アポトーシスにより排除されていきます。
自己抗原に反応しないT細胞が試験を通過できます。この第二の試験を「負の選択」といいます。
このように、自分自身のMHCがわかること。そして自分自身のタンパク質を攻撃しないこと。この2つの条件を満たすT細胞が胸腺学校を卒業できます。
胸腺での選抜は非常に厳しく、2段階の選抜を通過できるT細胞はわずか2〜3%とされています。
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