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門脈系
門脈とは一度毛細血管となった血管網が静脈に集まり、その後再び毛細血管網となる血管系を言います。
このような構造は、肝門脈の他に、下垂体門脈もあります。ですが通常、門脈という場合は肝門脈を指します。
ここでは「肝門脈」以下、門脈についてみていきます。
門脈は脾静脈、上腸間膜静脈、下腸間膜静脈が合流してできます。
臓器でいえば、脾臓と膵臓、消化管からの静脈血を集めて肝臓へ送る血管が門脈です。
門脈の働きについてまとめてみます。
① 胃腸から吸収された栄養分(糖やアミノ酸)、薬物を肝臓におくり代謝や解毒を行ないます。
② 膵臓で分泌された血糖調節ホルモン(インスリンとグルカゴン)を肝臓に運びます。これにより、グリコーゲンの生成や分解を行い血糖値を調節します。
③ 脾臓で古い赤血球が壊され、その処理で生じたヘモグロビンはビリルビンとなります。ビリルビンは門脈により肝臓に運ばれ胆汁の材料となります。
このように、門脈は肝臓の解毒や代謝、胆汁生成などの機能に係わる機能血管です。一方、肝臓の栄養血管は固有肝動脈です
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