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下大静脈と腎動静脈、性腺動静脈
下大静脈は、第5腰椎の前で左右の総腸骨静脈が合流して始まり、途中に腰静脈や腎静脈などをうけながら、腹大動脈の右側を上行します。
上腹部で肝臓の後方部を走り、ここで数本の肝静脈が流入します。その後、横隔膜の大静脈孔を貫通し、胸腔へと入り右心房へ注ぎます。
脾臓や消化管、膵臓からの静脈血は門脈に集められて肝臓へと流れるので、腹大動脈に比べると枝(根)の数が少なく、すっきりと見えます。
下大静脈との関連では、左右の腎静脈と性腺静脈(精巣静脈と卵巣静脈)の特徴が重要です。
下大静脈が右側にあるので、右腎静脈は短く、左腎静脈は長くなります。
また、右性腺静脈は下大静脈に直接注ぎますが、左性腺静脈は左腎静脈に注ぎます。
性腺動脈は左右ともに腹大動脈から直接でますので、本来は性腺静脈も左右ともに下大静脈に注ぎたいと思います。
しかし、左性腺静脈が下大静脈に合流するは、太い腹大動脈を越えていかなくてはなりません。これは、歩いて東名高速をわたるようなもので、かなり無理があります。そこで、仕方なくそのまま上行して、左の腎静脈へと注いでいます。左の腎静脈はそこそこ太いので、腹大動脈の拍動を乗り越え下大静脈に流入することができます。
この構造上の特徴により、精巣静脈瘤は80〜90%が左に起こるとされています。
また、前後関係で問われるのは、左腎静脈は腹大動脈の前を横切ること、右腎動脈は下大静脈の後ろを横切る点も理解しておいてください。
知識の確認
- 下大静脈は、(第 腰椎)の前で左右の( )が合流して始まり、途中に腰静脈や腎静脈などをうけながら、腹大動脈の( 側)を上行します。解答
- 上腹部で肝臓の後方部を走り、ここで数本の( )が流入します。その後、横隔膜の( )を貫通し、胸腔へと入り右心房へ注ぎます。解答
- 下大静脈が( 側)にあるので、(右腎静脈は く)、(左腎静脈は く)なります。解答
- 右性腺静脈は( )に注ぎ、左性腺静脈は( )に注ぎます。解答
- 左腎静脈は腹大動脈の( )を横切る。解答
- 右腎動脈は下大静脈の( )を横切る。解答
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