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つむぐ指圧治療室 相模大野

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脳神経および脳神経核の分類

脳神経の性質を理解していくために、感覚・運動・副交感という考えより一歩すすんで、「特殊・一般」、「体性・臓性」、「求心性・遠心性」という概念で考えると、脳神経を根本より理解していける。

①「特殊」(special) と「一般」(general)

「特殊」とは頭部・顔面部のみあてはまるという意味で、 「一般」とは、頭部・顔面部に限らず体部にもあてはまるという意味である。

  • 感覚でいえば、鼻、眼、耳、舌は頭部・顔面部しかないから、 嗅覚、視覚、聴覚、味覚は頭部・顔面部に「特殊」な感覚である。 一方、皮膚の痛い・冷たいなどの表在感覚は「一般」的な感覚である。
  • 運動で考える場合、頭部・顔面部には鰓弓から発生する横紋筋 (咀嚼筋、顔面筋、喉頭や咽頭の横紋筋)がある。鰓弓は頭部・顔面部にしかないから、これらの筋は「特殊」とみなす。 一方、体幹部や上肢・下肢にある筋肉は「一般」的な横紋筋である。また外眼筋や舌筋は、体部の体節の相同器官である耳前筋板や後頭筋板に由来するので、頭部・顔面部にあるが「一般」的な横紋筋とみなす。

②「体性」(somatic) と「臓性」(visceral)

「体性」とは体性機能(動物機能)に関係していること。 具体的には、視覚、聴覚、平衡覚、皮膚の表在感覚(温痛覚、触覚、振動覚)、固有受容器による固有感覚(深部感覚)などの体性感覚と、骨格筋による体性運動のことを指す。
一方、「臓性」とは内臓の知覚(臓性知覚)や 消化、循環、生殖、排便、排尿などの植物性機能(臓性機能)に関係があることを指す。

③「求心性」(afferent) と「遠心性」(efferent)

「求心性」は末梢から中枢に向かう線維。「遠心性」は中枢から末梢に向かう線維を指す。

以上により脳神経核は下記に分類される。

求心性神経(知覚性神経)

  1. 一般体性求心性 (GSA): general somatic afferent
    体性知覚(痛覚、温度覚、触覚、深部覚など)。
  2. 一般臓性求心性 (GVA): general visceral afferent
    内臓の情報を伝える。(内臓求心性神経)
  3. 特殊体性求心性 (SSA):special somatic afferent
    視覚、聴覚、平衡覚。
  4. 特殊臓性求心性 (SVA):special visceral afferent
    味覚、嗅覚。

遠心性神経(運動性神経)

  1. 一般体性遠心性 (GSE):general somatic efferent
    体節に由来する横紋筋を支配。
  2. 特殊臓性遠心性 (SVE):special visceral efferent
    鰓弓に由来する横紋筋を支配。
  3. 一般臓性遠心性 (GVE): general visceral efferent
    内臓の平滑筋、心筋、腺を支配。交感神経、 副交感神経のこと。
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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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