問題演習
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【一問一答】3.4 呼吸器系 – 肺
【肺】
肺の横隔膜に接する部位を ( ) という
肺尖
肺底
(解答) 肺底
肺の横隔膜に接する部位を肺底といいます。
肺尖は鎖骨の ( 方2〜3cm) に達する
上方2〜3cm
下方2〜3cm
(解答) 上方2〜3cm
肺尖は鎖骨の上方2〜3mに達します。
肺門は肺の ( 側面) にある
外側面
内側面
(解答) 内側面
肺門は肺の内側面にあります。
肺門からは気管支や肺動静脈、気管支動静脈などが出入りする
○
×
(解答) ○
肺門からは気管支や肺動静脈、気管支動静脈などが出入りする
肺葉は (左が 葉)、 (右が 葉) に分かれる
左が二葉、右が三葉
左が三葉、右が二葉
(解答) 左が二葉、右が三葉
肺葉は左が二葉、右が三葉に分かれます。すなわち、右肺は上・中・下葉の3葉に、左肺は上葉と下棄の2葉に分かれます。
斜裂は (A. ) に、水平裂は (B. ) にある
A. 右肺 B. 左肺
A. 両肺 B. 右肺
(解答) A. 両肺 B. 右肺
斜裂は両肺に、水平裂は右肺のみにあります。肺葉は左が二葉、右が三葉に分かれます。右のほうが肺葉を隔てる裂け目がひとつ多くなります。
心圧痕は (A. ) に、心切痕は (B. ) にある
A. 右肺 B. 両肺
A. 両肺 B. 左肺
(解答) A. 両肺 B. 左肺
心圧痕は両肺に、心切痕は左肺のみにあります。
心圧痕は肺内側部で、心臓が接するくぼみのことで左右に存在します。心尖部が左よりにあるため、左の心圧痕のほうが深くて大きいため、前面からみて切れ込みとなっている部分を心切痕といいます。
肺の表面をよく見ると、直径1cmほどの多角形の小区画に分かれている。これを ( ) という
肺葉
肺区域
肺小葉
(解答) 肺小葉
肺の表面をよく見ると、直径1cmほどの多角形の小区画に分かれている。これを肺小葉といいます。おおむね1つの細気管支が1つの肺小葉を支配し、1つの呼吸細気管支が1つの細葉を支配します。
肺区域は (左が )、 (右が ) に分かれる
左が9個、右が10個
左が10個、右が9個
(解答) 左が9個、右が10個
肺区域は左が9個、右が10個に分かれます。
肺区域はそれぞれ重なり合うことがなく、血管も独立しています。そのため肺がんなどで肺組織を切除する場合は、肺区域を単位とした区域切除術などが行われます。
隣り合う肺胞どうしで共有された壁の部分を ( ) という
肺胞中隔
膜性壁
基底膜
(解答) 肺胞中隔
肺胞の壁は極めて薄く、隣り合う肺胞どうしで共有された壁の部分を肺胞中隔といいます。
血液空気関門は肺胞上皮細胞と毛細血管内皮の2層である
○
×
(解答) ×
血液空気関門は肺胞上皮細胞・基底膜・毛細血管内皮の3層です。厚さは合わせて約0.5μmで、この3層をとおってガス交換が行われます。
【胸膜】
肺表面は薄い ( 側胸膜) でおおわれる
壁側胸膜
臓側胸膜
(解答) 臓側胸膜
肺表面は薄い臓側胸膜でおおわれています
臓側胸膜は ( ) で折れ返り、壁側胸膜に移行する
肺尖部
肺門部
肺底部
(解答) 肺門部
臓側胸膜は肺門部で折れ返り、壁側胸膜に移行します。
解剖学で管が出入りする部位を「門」といいます。肺門は肺動静脈や気管支などが出入りしている場所です。ここが胸膜で被われていると管が出入りできません。だから胸膜は肺門部で折れ返るのです。
臓側胸膜と壁側胸膜の間を (A. ) といい、少量の (B. ) で満たされている
A. 縦隔 B. 粘液
A. 胸膜腔 B. 漿液
(解答) A. 縦隔 B. 粘液
臓側胸膜と壁側胸膜の間を胸膜腔といい、少量の漿液で満たされています
臓側胸膜と壁側胸膜は、肺表面の大部分ではほぼ少量の漿液をはさみほぼ接しているが、胸膜腔の下端で下位肋骨内面と横隔膜の間はやや広がっており ( ) と呼ばれる
縦隔
胸膜洞
(解答) 胸膜洞
臓側胸膜と壁側胸膜は、肺表面の大部分ではほぼ少量の漿液をはさみほぼ接しているが、胸膜腔の下端で下位肋骨内面と横隔膜の間はやや広がっており胸膜洞と呼ばれます
胸膜洞のうち、肺の前縁に沿う胸膜洞を肋骨縦隔洞、肺の下縁に沿って肋骨胸膜と横隔胸膜との間にある胸膜洞を肋骨横隔洞をいいます
肺や胸壁の損傷で胸膜腔に空気が入ると、陰圧が失われ肺が縮む ( ) となる
肺気腫
気胸
(解答) 気胸
肺や胸壁の損傷で胸膜腔に空気が入ると、陰圧が失われ肺が縮む気胸となる
【縦隔】
左右の肺に挟まれ、前方は胸骨に、後方は脊柱に固まれた、胸郭の中央部を ( ) という
胸腔
胸膜腔
縦隔
(解答) 縦隔
左右の肺に挟まれ、前方は胸骨に、後方は脊柱に固まれた、胸郭の中央部を縦隔といいます。
胸郭:肺と心臓を収める鳥カゴのような骨格で、胸椎(12個)・肋骨(12対)・胸骨(1個)の合計37個の骨から構成されます。
胸腔:胸郭の骨組みに肋間筋などの筋肉,筋膜と横隔膜が付着してできる空間。
胸膜腔:臓側胸膜と壁側胸膜の間。少量の漿液で満たされます。
縦隔:左右の肺に挟まれ、前方は胸骨に、後方は脊柱に固まれた、胸郭の中央部。
心臓は縦隔 ( 部) に位置する
上部
前部
中部
後部
(解答) 中部
心臓は縦隔中部。
縦隔は心臓より上方の上部と、下方の下部に分けられます。下部はさらに心臓を中心として前・中・後部に区分されます。
- 縦隔上部:前は胸骨柄。後ろは第1〜4胸椎で境界され、上は胸郭上口、下は心臓の下縁で境界される。
- 縦隔前部:胸骨と心臓との間の狭い部位。
- 縦隔中部:心臓および心臓に出入りする大血管。
- 縦隔後部:前は心臓後面、後ろは第5〜12胸椎で境界される。
大動脈弓は縦隔 ( 部) に位置する
上部
前部
中部
後部
(解答) 上部
大動脈弓は心臓より上部なので縦隔上部に位置します。
胸大動脈は縦隔 ( 部) に位置する
上部
前部
中部
後部
(解答) 後部
胸大動脈は縦隔後部に位置します
胸腺は縦隔 ( ) に位置する
中部
前部から上部
(解答) 前部から上部
胸腺は縦隔前部から上部にかけて位置します
上部 | 胸腺, 気管, 食道, 大動脈弓, 上大静脈, 腕頭静脈, 奇静脈, 胸管, 横隔神経, 迷走神経, 交感神経幹 | |
---|---|---|
下部 | 前部 | 胸腺の下部, 内胸動脈 |
中部 | 心臓, 上行大動脈, 肺動脈, 肺静脈, 上大静脈, 横隔神経 | |
後部 | 気管支, 食道, 胸大動脈, 奇静脈, 半奇静脈, 胸管, 迷走神経, 交感神経幹 |
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- 【一問一答】3. 呼吸器系
- 3.1 呼吸器系 – 鼻腔・副鼻腔
- 3.2 呼吸器系 – 咽頭・喉頭
- 3.3 呼吸器系 – 気管・気管支/
- 3.4 呼吸器系 – 肺
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