この本の秀逸なところは、体表から触れることのできる骨指標(骨の出っ張り)の位置関係から、個々の筋肉の走行を推定する方法が載っていることにあると思います。また一般的な解剖書にはみられない、筋膜や腱、靭帯などによる筋肉同士の機能的な繋がり(筋連結)についても記載されています。
触診力・触察力を高めるコツは、目的の筋肉をイメージすること。
ここに必ずあるはずだとイメージして触れることにより、指先の感覚受容器がとらえるわずかな変化を脳が識別することができます。まんぜんと触れるだけでは、脳がそのわずかな指先の変化を感じ取ることができません。
この本により筋肉の走行を体表から仮想の線を想定して推測する力を養えます。
整形外科、鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師、理学療法士、柔道整復師に特におすすめです。
骨格筋の形と触察法
骨格筋の形と触察法/河上 敬介 大峰閣 2013
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