乳歯の数はどれか (2014年 あマ指 問題24)
1 10本
2 16本
3 20本
4 32本
回答と選択肢の考察
解答3
この問題は永久歯が2+1+2+3=8 8×4=32本。乳歯は大臼歯がないので、2+1+2=5 5×4=20本。これがわかっているかどうかである。選択肢1.10本、2.16本というのは、4択にするためにとりあえず半分にして加えただけだと思われるので、選択肢個々の考察は不要である。
考え方
乳歯は生後8~9ヵ月で生え始め、2〜3才で生えそろい、6〜11歳の間に抜け落ちる。考え方としては、まず永久歯の数を覚える。歯の種類は切歯・犬歯・小臼歯・大臼歯で、上下左右で2・1・2・3本ずつ。つまり2+1+2+3=8 8×4=32本。これが永久歯の数だ。乳歯は大臼歯がないので2・1・2でおわり。つまり2+1+2=5 5×4=20本。これが乳歯の数。
もう一度言おう。永久歯は2・1・2・3 、乳臼歯は2・1・2。上下左右あるので×4で数がでる。
乳歯
乳歯は上顎・下顎、左右で5本ずつ、計20本ある。切歯2本、犬歯1本、乳臼歯2本の5本である。歯根は切歯・犬歯では1本であるが、上顎の臼歯は3本、下顎の臼歯は2本に分岐している。
- 切歯 (i incisors):正中から1番目と2番目の平たい歯
- 犬歯 (c canine):正中から3番目の尖った歯
- 乳臼歯 (molars):正中から4番目と5番目。成人の小臼歯に相当する。いわゆる奥歯として機能するので、広い咬合面をもつ。
永久歯
永久歯は上顎・下顎、左右で8本ずつ、計32本ある。切歯2本、犬歯1本、小臼歯2本、大臼歯3本の8本である。歯根は切歯・犬歯は1本、上顎の小臼歯は2本、下顎の小臼歯では1本。上顎の大臼歯は3本、下顎の大臼歯は4本に分岐している。
- 切歯 (I incisors):ノミのような形で、名前のとおり物を噛み切るのに適する。上顎の切歯は下顎の切歯に比べて大きく、特に上顎第1切歯が最も大きい。
- 犬歯 (C canine):最も長い歯で、槍の穂先のようにとがっている。裁縫の際に糸を引っ掛けて切るのに用いられるので、俗に糸切り歯ともいう。上顎の犬歯の並びが悪く、外側に飛び出た状態は俗に八重歯と呼ばれる。
- 小臼歯 (P premolars):歯冠の咬合面は2つの高まり(歯冠結節)を持つ。
- 大臼歯 (M molars):第1大臼歯が最大で、後ろにいくほど小さくなる。歯冠の咬合面は3〜5個の高まり(歯冠結節)を持つ。
歯の場所の表し方
歯の場所は永久歯で1~8の番号、乳歯でA~Eの記号で表す。
図では左右は、患者さんからみての左右で表しているので、右側が左、左側が右となる。
1~8、A~Eは歯の真ん中から見て何本目かで表す。これに左右上下をつけて、「左下6番(左下顎の第1大臼歯)」などのように表す。
知識の確認
- 歯の種類は( 歯)・( 歯)・( 歯)・( 歯)の4種である。解答
- 永久歯の数は、上下左右でそれぞれ(切歯 本)、(犬歯 本)、(小臼歯 本)、(大臼歯 本)であるので、(合計 本)である。解答
- 乳歯には大臼歯がないので、数は上下左右でそれぞれ(切歯 本)、(犬歯 本)、(乳臼歯 本)であるので、(合計 本)である。解答
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