肺は円錐を縦に半分に割ったような半円錐形
肺は胸腔のおよそ80%を占め、心臓を入れる縦隔を間に左右に分かれる。肺は円錐を縦に半分に割ったような半円錐形をしていて、下面を肺底、頂点、にあたる上端を肺尖という。
肺尖は鎖骨の上方2~3cmにまで達する
肺底は横隔膜に接し、肺尖は鎖骨の上方2~3cmにまで達する。
※ 鎖骨の上方は頸部であるので、肺尖部は頸部にまで達している
【関連問題】
-
-
-
-
-
-
-
-
問題一覧
肺について正しい記述はどれか (1995 第3回 鍼灸 問題33)
肺門は縦隔に面する
臓側胸膜は肺尖で壁側胸膜に移行する
右2葉、左3葉からなる
胸膜腔は滑液で満たされる
○ 肺門は縦隔に面する
× 臓側胸膜は肺門部で壁側胸膜に移行する
× 右3葉、左2葉からなる
× 胸膜腔は漿液で満たされる滑液は関節腔を満たす
肺について誤っている記述はどれか (1996 第4回 あマ指 問題22)
心圧痕は両肺にある
肺尖は頸部に達する
左肺は3葉に分かれる
肺底は横隔膜に接する
○ 心圧痕は両肺にある
○ 肺尖は頸部に達する (鎖骨の上は頸部です)
× 左肺は2葉、右肺は3葉に分かれる
○ 肺底は横隔膜に接する
肺について誤っている記述はどれか (2000 第8回 鍼灸 問題21)
肺の表面は臓側胸膜で包まれる
肺尖は鎖骨上方へ突出する
胸膜腔は滑液で満たされる
右肺には水平裂がみられる
○ 肺の表面は臓側胸膜で包まれる
○ 肺尖は鎖骨上方へ突出する
× 胸膜腔は漿液で満たされる
○ 右肺には水平裂がみられる (斜裂は両肺、水平裂は右肺のみ。心圧痕は両肺、心切痕は左肺のみ)
肺について誤っている記述はどれか (2001 第9回 あマ指 問題25)
左肺は3葉からなる
肺尖は鎖骨の上方にまで達している
表面は胸膜で覆われている
肺動脈は肺門を通る
× 左肺は2葉、右肺は3葉に分かれる
○ 肺尖は鎖骨の上方にまで達している
○ 表面は胸膜で覆われている (臓側胸膜)
○ 肺動脈は肺門を通る (肺門は血管や気管支などの管が出入りする場所。胸膜でおおわれていたら管が出入りできないので、胸膜は肺門部で折れ返る)
肺について正しいのはどれか (2009 第17回 柔整 問題15)
肺尖は鎖骨の下2~3cmに位置する
心圧痕は右肺に著明である
右肺の上葉と中葉は斜裂により分けられる
肺の栄養血管は気管支動脈である
× 肺尖は鎖骨の上2~3cmに位置する
× 心圧痕は (左肺に著明である心圧痕は両肺にあるが、心尖部が左寄りにあるため、左の心圧痕のほうが深くて大きい。これを前方から見ると、肺の一部分が切れて見えるので心切痕という。)
× 右肺の上葉と中葉は水平裂により分けられる
○ 肺の栄養血管は気管支動脈である(肺動脈、肺静脈は肺の機能血管)
肺で正しいのはどれか (2012 第20回 柔整 問題45)
左肺には斜裂と水平裂がある
肺尖は鎖骨と同じ高さにある
肺底は横隔膜に接する
肺門は胸膜に覆われている
× 右肺には斜裂と水平裂がある
× 肺尖は鎖骨上方2〜3cmに達する
○ 肺底は横隔膜に接する
× 肺門は胸膜に覆われない(臓側胸膜は肺門部で壁側胸膜に移行する)
肺について正しいのはどれか (2014 第22回 あマ指 問題26)
右肺は2葉に分かれる
肺尖は鎖骨と同じ高さである
左右の肺の壁側胸膜に挟まれた領域を胸膜腔という
区域気管支には軟骨がある
× 左肺は2葉、右肺は3葉に分かれる
× 肺尖は鎖骨上方2〜3cmに達する
× 左右の肺の壁側胸膜に挟まれた領域を縦隔という。壁側胸膜と臓側胸膜に挟まれた領域を胸膜腔という
○ 区域気管支には軟骨がある。細気管支より軟骨が消失する。
正しいのはどれか (2015 第23回 柔整 問題47)
肺は縦隔に含まれる
肺の表面は胸膜に覆われる
肺尖は横隔膜に接する
ガス交換は細気管支で行われる
× 肺は縦隔に含まれない (左右の肺の間が縦隔)
○ 肺の表面は胸膜に覆われる (肺の表面をおおう臓側胸膜は肺門部で折れ返り、壁側胸膜に移行する)
× 肺底は横隔膜に接する。
× ガス交換は呼吸細気管支〜肺胞で行われる (終末細気管支まではガス交換に関与しない導管域で、呼吸細気管支から肺胞嚢、肺胞までがガス交換が行われる呼吸域)
コメント