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【一問一答】8.4.1.5 神経系 – 末梢神経系 脳神経 V 三叉神経
【V 三叉神経】
三叉神経は ( 性) の脳神経である
純運動性
運動と副交感の混合性
感覚と運動の混合性
(解答) 感覚と運動の混合性
三叉神経は感覚と運動の混合性の脳神経です
一般体性求心性 (GSA:General somatic afferent)
特殊臓性遠心性 (SVE:Special visceral efferent) の混合性
三叉神経は ( ) より出入りする
中脳
橋
延髄
(解答) 橋
三叉神経は橋より出入りします。
橋からでる脳神経はV〜VIII。番号でくくって覚えるとラクです。
三叉神経の知覚根は大きな ( 神経節) をつくり、3本の太い枝に分かれる
半月神経節
後根神経節
ラセン神経節
(解答) 半月神経節 (三叉神経節)
三叉神経の知覚根は大きな半月神経節 (三叉神経節) をつくった後、3本の太い枝に分かれます。
【難】顔面部の温痛覚は ( 核) に入力する
三叉神経中脳路核
三叉神経主知覚核
三叉神経脊髄路核
(解答) 三叉神経脊髄路核
顔面部の温痛覚は三叉神経脊髄路核に入力します。
三叉神経は橋から出入りする脳神経ですが、顔面部の温痛覚がニューロンを乗り換える三叉神経脊髄路核は延髄から脊髄にかけて存在します。温痛覚は三叉神経より橋に入ったのちに、下行枝として下り、三叉神経脊髄路核に入力します。一方、識別性触圧覚は上行枝として橋の三叉神経主知覚核に入力します。
三叉神経脊髄路核・三叉神経主知覚核からの二次ニューロンは交叉し、反対側の三叉神経毛帯に入り、視床まで上行します。
【難】顔面部の識別性触圧覚は ( 核) に入力する
三叉神経中脳路核
三叉神経主知覚核
三叉神経脊髄路核
(解答) 三叉神経主知覚核
顔面部の識別性触圧覚は三叉神経主知覚核に入力します。
【難】三叉神経中脳路核は眼筋や咀嚼筋、歯根膜からの深部感覚が入力する (○×)
○
×
(解答) ○
三叉神経中脳路核は眼筋や咀嚼筋、歯根膜からの深部感覚が入力します。
三叉神経中脳路核は本来、末梢神経の神経節に相当するもので、眼筋や咀嚼筋からの深部感覚を伝える一次ニューロンが例外的に中枢内に埋もれたものです。ニューロンの形態は偽単極性ニューロンで、シナプスの接続はありません。
三叉神経の第1枝は ( 神経) である
眼神経
上顎神経
下顎神経
(解答) 眼神経
三叉神経の第1枝は眼神経です。
眼神経は ( ) を通り眼窩に入る
上眼窩裂
正円孔
卵円孔
(解答) 上眼窩裂
眼神経は上眼窩裂を通り眼窩に入ります。
上眼窩裂を通る脳神経は III, IV, V1, VI 番号でくくって覚える方がラクです。
眼窩上縁や前頭部、角膜などの知覚は ( 神経) により伝えられる
眼神経
上顎神経
下顎神経
(解答) 眼神経
眼窩上縁や前頭部、角膜などの知覚は眼神経により伝えられます。
三叉神経の第2枝は ( 神経) である
眼神経
上顎神経
下顎神経
(解答) 上顎神経
三叉神経の第2枝は上顎神経です。
上顎神経は (A. ) を通り(B. )に入る
A. 卵円孔 B. 側頭下窩
A. 正円孔 B. 翼口蓋窩
(解答) A. 正円孔 B. 翼口蓋窩
上顎神経は正円孔を通り翼口蓋窩に入ります。
上顎骨、口蓋骨と翼状突起との間にできたわずかなくぼみを翼口蓋窩と呼びます。
正円孔より翼口蓋窩に入った上顎神経は、鼻腔と口蓋への枝を分けた後、 ( 神経) となり顔面部の皮下に出る
眼窩上神経
眼窩下神経
オトガイ神経
(解答) 眼窩下神経
上顎神経の最も太い枝である眼窩下神経は眼窩下孔より顔面部に出て、下眼瞼や頬部、鼻翼、上唇の知覚を司ります。
【難】翼口蓋窩にある翼口蓋神経節は ( 神経) からの副交感神経線維を受ける自律神経節であるが、走行上、上顎神経に付属するものとして考える
動眼神経
顔面神経
舌咽神経
(解答) 顔面神経
翼口蓋神経節は顔面神経の枝である大錐体神経が涙腺・鼻腺へと向かう際にニューロンを乗り換える自律神経節です。機能的に顔面神経の神経節として覚えますが、走行上上顎神経に付属するものとして扱います。
三叉神経は脳神経の中で最も太い神経なので、その走行は神経のメインルートとして考えます。他の脳神経の枝が三叉神経の走行ルートと合流した後は、三叉神経の一部として考える傾向にあります。
三叉神経の第3枝は ( 神経) である
眼神経
上顎神経
下顎神経
(解答) 下顎神経
三叉神経の第3枝は下顎神経です。
下顎神経は( 性) の脳神経である
純感覚性
運動と副交感の混合性
感覚と運動の混合性
(解答) 感覚と運動の混合性
下顎神経は感覚と運動の混合性の脳神経です。
三叉神経の運動成分は下顎神経のみに含まれます。眼神経と上顎神経は純感覚性の脳神経です。
眼神経 V1: GSA
上顎神経 V2: GSA
下顎神経 V3: GSA + SVE
下顎神経は (A. ) を通り(B. )に入る
A. 正円孔 B. 翼口蓋窩
A. 卵円孔 B. 側頭下窩
(解答) A. 卵円孔 B. 側頭下窩
下顎神経は卵円孔を通り、側頭下窩に入ります。
咀嚼筋 (咬筋・側頭筋・外側翼突筋・内側翼突筋) は ( 神経) により支配される
眼神経
上顎神経
下顎神経
(解答) 下顎神経
咀嚼筋 (咬筋・側頭筋・外側翼突筋・内側翼突筋) は三叉神経第3枝・下顎神経により支配されます。
【難】耳小骨に付着する筋のうち、三叉神経により支配される筋は ( 筋) である
鼓膜張筋
アブミ骨筋
(解答) 鼓膜張筋
耳小骨筋は鼓膜張筋とアブミ骨筋があり、鼓膜張筋は三叉神経支配、アブミ骨筋は顔面神経支配です。
どちらも過大な音刺激に曝されたときに、耳小骨の動きを制限することにより内耳に過剰な音刺激が行かないようにする働きがあります。(音のリミッター装置)
【難】その他、下顎神経支配の筋として (A. 舌骨筋) や (B. 顎二腹筋 腹) 、口蓋帆張筋がある
A. 茎突舌骨筋 B. 顎二腹筋後腹
A. 顎舌骨筋 B. 顎二腹筋前腹
(解答) A. 顎舌骨筋 B. 顎二腹筋前腹
その他、下顎神経支配の筋として顎舌骨筋や顎二腹筋前腹、口蓋帆張筋があります。
卵円孔より側頭下窩に入った下顎神経は多数の枝を出した後、 ( 孔) より皮下に出る
眼窩上孔
眼窩下孔
オトガイ孔
(解答) オトガイ孔
卵円孔より側頭下窩に入った下顎神経は多数の枝を出した後、下歯槽神経よりオトガイ神経としてオトガイ孔より皮下にでます。
次の問題
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- 【一問一答】8. 神経系
- 8.1.1 神経系概論
- 8.2.1 中枢神経系 – 脊髄
- 8.2.2 中枢神経系 – 延髄と橋
- 8.2.3 中枢神経系 – 中脳
- 8.2.4 中枢神経系 – 小脳
- 8.2.5 中枢神経系 – 間脳
- 8.2.6.1 中枢神経系 – 大脳皮質
- 8.2.6.2 中枢神経系 – 大脳基底核・大脳白質
- 8.2.7 神経系 – 脳室系・髄膜・脳脊髄液
- 8.3.2 神経系 – 下行性伝導路:錐体路 (皮質脊髄路)
- 8.3.3.1 神経系 – 上行性伝導路 (1) 脊髄視床路
- 8.3.3.2 神経系 – 上行性伝導路 (2) 後索-内側毛帯路
- 8.3.3.3 神経系 – 上行性伝導路 (3) 脊髄小脳路
- 8.3.3.4 神経系 – 上行性伝導路 (4) 視覚伝導路
- 8.3.3.5 神経系 – 上行性伝導路 (5) 聴覚伝導路、平衡覚伝導路
- 8.3.3.6 神経系 – 上行性伝導路 (6) 味覚と嗅覚の伝導路
- 8.4.1.1 神経系 – 末梢神経系 脳神経 I 嗅神経
- 8.4.1.2 神経系 – 末梢神経系 脳神経 II 視神経
- 8.4.1.3 神経系 – 末梢神経系 脳神経 III 動眼神経
- 8.4.1.4 神経系 – 末梢神経系 脳神経 IV 滑車神経
- 8.4.1.5 神経系 – 末梢神経系 脳神経 V 三叉神経
- 8.4.1.6 神経系 – 末梢神経系 脳神経 VI 外転神経
- 8.4.1.7 神経系 – 末梢神経系 脳神経 VII 顔面神経
- 8.4.1.8 神経系 – 末梢神経系 脳神経 VIII 内耳神経
- 8.4.1.9 神経系 – 末梢神経系 脳神経 IX 舌咽神経
- 8.4.1.10 神経系 – 末梢神経系 脳神経 X 迷走神経
- 8.4.1.11 神経系 – 末梢神経系 脳神経 XI 副神経
- 8.4.1.12 神経系 – 末梢神経系 脳神経 XII 舌下神経
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