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【一問一答】8.2.6.2 神経系 – 大脳基底核・大脳白質
【大脳基底核】
大脳髄質の中にある ( 質) のかたまりを大脳基底核という
白質
灰白質
(解答) 灰白質
大脳髄質の中にある灰白質のかたまりを大脳基底核といいます。
大脳基底核は ( 種類) 存在する
3種類
5種類
7種類
(解答) 5種類
大脳基底核は5種類存在します。
大脳基底核は ( ・ ・ ・ ・ ) の5種類が存在する
被殻・淡蒼球・尾状核・前障・扁桃体
視床下核・赤核・黒質・歯状核・オリーブ核
(解答)
被殻・淡蒼球・尾状核・前障・扁桃体の5種類が存在します。
( と ) を合わせてレンズ核という
被殻と尾状核
被殻と淡蒼球
淡蒼球と尾状核
前障と扁桃体
(解答) 被殻と淡蒼球
被殻と淡蒼球を合わせてレンズ核といいます。
比較的淡いレンズを日々洗浄する
(被殻)(淡蒼球) (レンズ核) (被殻・尾状核) (線条体)
( と ) を合わせて線条体という
被殻と尾状核
被殻と淡蒼球
淡蒼球と尾状核
前障と扁桃体
(解答) 被殻と尾状核
被殻と尾状核を合わせて線条体といいます。
被殻と尾状核は発生的にもともと同一の核ですが、内包の発達によりそれぞれが隔てられました。よって線条体は発生的に同一です。一方、被殻と淡蒼球は発生的に別なので、レンズ核の断面図をみると、被殻と淡蒼球で色が違うことがわかります。(色が淡いので淡蒼球)
淡蒼球は発生上、腹側視床に属する間脳の一部でしたが、内包の発達により外側に押し出されて大脳基底核となりました。もともと腹側視床の一部であったので、同じく腹側視床に属する視床下核と結びつきが強く、両者は双方向に線維連絡を持っています。
中脳の黒質は線条体と線維連絡をもち、神経伝達物質として ( ) を用いている
アセチルコリン
ノルアドレナリン
ドーパミン
(解答) ドーパミン
中脳の黒質は線条体と線維連絡をもち、神経伝達物質としてドーパミンを用いています。
黒質の変性・障害で神経終末がある線条体でのドーパミン不足により ( 病) が起こる
アルツハイマー病
パーキンソン病
ハンチントン舞踏病
(解答) パーキンソン病
黒質の変性・障害で神経終末がある線条体でのドーパミン不足により、パーキンソン病が起こります。
生理学の考えでは前障や扁桃体は大脳基底核に含めない
○
×
(解答) ○
生理学の考えでは、大脳基底核は大脳内の「運動の調節に関与する神経核」が大脳基底核であると考えます。よって、運動の調節に関わらない扁桃体や前障は大脳基底核には含めません。
また、間脳の視床下核や中脳の黒質はそれぞれ、淡蒼球や線条体と密接な線維連絡をもっていて、機能的に大脳基底核に含める場合もあります。
【大脳基底核の分類】
解剖学(大脳白質内の灰白質の塊)
被殻・淡蒼球・尾状核・扁桃体・前障
生理学(運動調節に関与する)
被殻・淡蒼球・尾状核 (+視床下核・黒質)
【大脳の白質】
大脳皮質と下位の中枢を連絡する線維を ( 線維) という
連合線維
交連線維
投射線維
(解答) 投射線維
大脳皮質と下位の中枢を連絡する線維を投射線維という
最も重要な投射線維として ( ) があげられる
脳梁
内包
弓状線維
(解答) 内包
内包は運動野から下行する線維と視床から各種の感覚野へ上行する線維により構成される投射線維です。
投射線維といえば、なにはともあれ内包!
視放線や聴放線は ( 線維) に分類される
連合線維
交連線維
投射線維
(解答) 投射線維
視床から視覚野に向かう線維を視放線、聴覚野に向かう線維を聴放線といいます。視床は大脳より下位なのでこれら「放線」と名のつくものも投射線維です(内包の一部)。
投射線維 → 内包!は問題として出し尽くされた感があり、これからは「放線」も投射線維であるという設問が増えてくるような気がいたします。
左右の大脳半球を連絡する線維を ( 線維) という
連合線維
交連線維
投射線維
(解答) 交連線維
左右の大脳半球を連絡する線維を交連線維といいます。
最も重要な交連線維として ( ) があげられる
内包
上縦束
脳梁
(解答) 脳梁
最も重要な交連線維として脳梁があげられます。
「梁」を漢字源で調べてみると
{名}はし。左右の両岸に支柱をたて、その上にかけた木のはし「橋梁 (キョウリョウ)」
{名}はり。うつばり。二本の支柱で屋根をささえる材。「棟梁(トウリョウ)」
《解字》
会意。もと「水+両がわに刃のついた刀のかたち」からなる会意文字。のちさらに木を加えた。左右の両岸に支柱を立て、その上にかけた木のはしである。両岸にわたるからリョウ(リャウ)といい、両と同系。
とあります。この梁という漢字自体に「左右を連絡する」という意味があったんですね。
同一半球内の皮質の間を連絡する線維を ( 線維) という
連合線維
交連線維
投射線維
(解答) 連合線維
同一半球内の皮質の間を連絡する線維を連合線維といいます。連合線維には弓状線維・鈎状束・上縦束・下縦束・帯状束などがあります。
大脳の白質を構成する3種類の神経線維に関しては
投射線維:内包+放線
交連線維:脳梁
をまずはしっかり覚えましょう。試験的にはそれ以外は連合線維かな?でだいたい大丈夫だと思います。
※ もちろん、全部覚えるに越したことはありません!沢山知れば知るほど、新しい何かが見えてくるかも。
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- 【一問一答】8. 神経系
- 8.1.1 神経系概論
- 8.2.1 中枢神経系 – 脊髄
- 8.2.2 中枢神経系 – 延髄と橋
- 8.2.3 中枢神経系 – 中脳
- 8.2.4 中枢神経系 – 小脳
- 8.2.5 中枢神経系 – 間脳
- 8.2.6.1 中枢神経系 – 大脳皮質
- 8.2.6.2 中枢神経系 – 大脳基底核・大脳白質
- 8.2.7 神経系 – 脳室系・髄膜・脳脊髄液
- 8.3.2 神経系 – 下行性伝導路:錐体路 (皮質脊髄路)
- 8.3.3.1 神経系 – 上行性伝導路 (1) 脊髄視床路
- 8.3.3.2 神経系 – 上行性伝導路 (2) 後索-内側毛帯路
- 8.3.3.3 神経系 – 上行性伝導路 (3) 脊髄小脳路
- 8.3.3.4 神経系 – 上行性伝導路 (4) 視覚伝導路
- 8.3.3.5 神経系 – 上行性伝導路 (5) 聴覚伝導路、平衡覚伝導路
- 8.3.3.6 神経系 – 上行性伝導路 (6) 味覚と嗅覚の伝導路
- 8.4.1.1 神経系 – 末梢神経系 脳神経 I 嗅神経
- 8.4.1.2 神経系 – 末梢神経系 脳神経 II 視神経
- 8.4.1.3 神経系 – 末梢神経系 脳神経 III 動眼神経
- 8.4.1.4 神経系 – 末梢神経系 脳神経 IV 滑車神経
- 8.4.1.5 神経系 – 末梢神経系 脳神経 V 三叉神経
- 8.4.1.6 神経系 – 末梢神経系 脳神経 VI 外転神経
- 8.4.1.7 神経系 – 末梢神経系 脳神経 VII 顔面神経
- 8.4.1.8 神経系 – 末梢神経系 脳神経 VIII 内耳神経
- 8.4.1.9 神経系 – 末梢神経系 脳神経 IX 舌咽神経
- 8.4.1.10 神経系 – 末梢神経系 脳神経 X 迷走神経
- 8.4.1.11 神経系 – 末梢神経系 脳神経 XI 副神経
- 8.4.1.12 神経系 – 末梢神経系 脳神経 XII 舌下神経
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