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【一問一答】6.2.2 生殖器系 – 女性生殖器 (2) 卵管・子宮
【卵管】
卵管の子宮に近い1/2の部分を ( ) という
卵管峡部
卵管膨大部
(解答) 卵管峡部
卵管は卵巣から排卵された卵子を取り込み子宮に運ぶ管で、約11cmの長さがあります。子宮に近い1/2の部分は細く卵管峡部と呼ばれます。
卵管の卵巣に近い1/2の部分を ( ) という
卵管峡部
卵管膨大部
(解答) 卵管膨大部
卵管の卵巣に近い1/2の部分はふくらみ、卵管膨大部と呼ばれます。
卵管膨大部の先端は広がり漏斗をつくり、その先端からは多数の突起がひらひらとでて ( ) と呼ばれる
卵管采
絨毛
(解答) 卵管采
卵管膨大部の先端は広がり漏斗をつくり、その先端からは多数の突起がひらひらとでて 卵管采と呼ばれます。排卵の際に、卵管采は卵巣を密着するように覆って卵子を取り込みます。
卵管の大部分は腹膜に被われているが、卵管の外側端は ( ) に開いている
腹腔
子宮腔
(解答) 腹腔 (腹膜腔)
卵管の大部分は腹膜に覆われていますが、卵管の外側端 (自由端)、卵管采の部分は腹腔 (腹膜腔)に開いています。
【腹腔と腹膜腔の違いは?】
まず、腹膜には腹壁を覆う壁側腹膜と、臓器を覆う臓側腹膜があります。この壁側腹膜と臓側腹膜の間の空間を腹膜腔といいます。
一方、腹腔とは横隔膜の下で腹壁に囲まれた空間をいいます。(いわゆるお腹の中)
ですが、実際には腹膜腔と腹腔が同義として用いられることが多いです。
「排卵は腹腔に行われる → (腹腔に排卵された卵子を捉えるために) → 卵管の自由端は腹腔に開口している」
ちなみに、壁側腹膜と臓側腹膜を連絡する、腹膜が合わさったものを間膜といいます。腹膜内臓器に分布する血管や神経などは間膜の中を通ります。
卵管粘膜は ( 上皮) である
多列線毛上皮
単層円柱線毛上皮
移行上皮
(解答) 単層円柱線毛上皮
卵管粘膜は単層円柱線毛上皮です。線毛の動きで卵子を子宮に運びます。
【女性生殖器系の上皮分類】
卵管:単層円柱線毛上皮
子宮:単層円柱上皮
膣:重層扁平上皮
通常、受精は ( ) で行われる
子宮腔
卵管峡部
卵管膨大部
(解答) 卵管膨大部
通常、受精は卵管膨大部で行われます。
受精した卵子は着床後に分裂を開始する
○
×
(解答) ×
受精した卵子は卵管を運ばれるうちに分裂を開始し、5〜7日後に子宮内膜に着床します
卵割が始まり、2細胞期 → 4細胞期と分裂し、16〜32細胞期の胚を ( ) という
桑実胚
胚盤胞
(解答) 桑実胚
卵割が始まり、2細胞期 → 4細胞期 → 8細胞期と分裂し、16〜32細胞期の胚を桑実胚といいます。見た目が桑の実のように見えるからこの名前がつきました。受精後4日目の頃です。
桑実胚はさらに分裂を続け、内部に隙間ができた ( ) となる
胚盤胞
胞胚腔
(解答) 胚盤胞
桑実胚はさらに分裂を続け、内部に隙間ができた胚盤胞となります。受精後5日目の頃です。
胞胚腔とは胚盤胞の内部にできた腔のことです。
【子宮】
子宮の前方には (A. ) が、後方には (B. ) が存在する
A. 膀胱 B. 直腸
A. 直腸 B. 膀胱
(解答) A. 膀胱 B. 直腸
子宮の前方には膀胱が、後方には直腸が存在します。
子宮の上2/3は幅広くなって (A. ) といい、その上縁は丸くなり (B. ) という
A. 子宮頸部 B. 子宮体部
A. 子宮体部 B. 子宮底部
(解答) A. 子宮体部 B. 子宮底部
子宮の上2/3は幅広くなって子宮体部といい、その上縁は丸くなり子宮底部といいます。子宮体部の上部左右には卵管が開きます。卵管子宮口より上部が子宮底部です。
子宮の下1/3の細く円筒状となった部位を ( ) という
子宮峡部
子宮頸部
(解答) 子宮頸部
子宮の下1/3の細く円筒状となった部位を子宮頸部といいます。子宮峡部とは子宮体部から子宮頸部へ移行する少しくびれた部分です。
この問題では「下1/3」なので子宮頸部が答えとなります。
子宮頸部の下端は膣の中に突出していて ( ) という
子宮底部
子宮膣部
(解答) 子宮膣部
子宮頸部の下端は膣の中に突出していて子宮膣部といいます
子宮体部の内部にある三角形の空間を ( ) という
子宮腔
子宮頸管
(解答) 子宮腔
子宮体部の内部にある三角形の空間を子宮腔といいます。上部は卵管に続き、下部は内子宮口より子宮頸管に続きます。
子宮頸部の内部で下方は膣に、上方は子宮腔に続く部位を ( ) という
子宮底部
子宮頸管
(解答) 子宮頸管
子宮頸部の内部で下方は膣に、上方は子宮腔に続く部位を子宮頸管といいます
子宮頸管が膣に開口する部位を ( 口) という
内子宮口
外子宮口
(解答) 外子宮口
子宮頸管が膣に開口する部位を外子宮口といいます。内子宮口は子宮峡部の中で、子宮腔と子宮頸管の境となる部位をいいます。
子宮および卵管を上方よりおおった腹膜は子宮の両側に垂れ下がり、前後の腹膜が合わさって ( ) をつくる
子宮広間膜
子宮内膜
(解答) 子宮広間膜
子宮および卵管を上方よりおおった腹膜は子宮の両側に垂れ下がり、前後の腹膜が合わさって子宮広間膜をつくります。
子宮内膜は子宮内部の粘膜の部分です。(後述)
間膜とは腹膜が合わさったものであることを理解しておくと良いです。腹膜が合わさったものが間膜・・・いまいちピンとこないかもしれません。壁側腹膜 – 間膜 – 臓側腹膜と続いています。壁側腹膜と臓側腹膜の間にあるから「間膜」です。
腹膜との関係において、子宮は ( 器官) に分類される
腹膜内器官
半腹膜内器官
腹膜後器官
(解答) 半腹膜内器官
子宮は一部分が腹膜に覆われていない部分があるので、半腹膜内器官に分類されます。
子宮体部は腹膜に (覆われ )
覆われる
覆われない
(解答) 覆われる
子宮体部は全て腹膜に覆われています。子宮頸部の前壁にあたる部分が腹膜に覆われていない部分です。
【子宮と腹膜との関係】
子宮:半腹膜内器官
子宮体部・子宮底部はすべて腹膜に覆われる。
子宮頸部は前壁が腹膜に覆われない。
後膣円蓋とダグラス窩は薄い膜を隔てて接している(後述)。
子宮は一般的に ( 傾・ 屈) の位置をとる
前傾・前屈
前傾・後屈
後傾・前屈
後傾・後屈
(解答) 前傾・前屈
子宮は全体として前方に傾き(前傾)、子宮体は子宮頸に対して軽く前方に屈曲しています(前屈)。
子宮は ( ) により前方にひっぱられ、前傾の位置に固定される
子宮円索
固有卵巣索
(解答) 子宮円索
子宮円索は、子宮の左右両側の上隅から起こり、骨盤側壁を前方に走り、鼠径管を通って、腹腔の外に出て大陰唇の皮下に至ります。子宮は子宮円索によって前方に引っぱられ、前傾の位置に固定されています。
子宮壁は厚さ約1.5cmで、子宮内膜・子宮筋層・子宮外膜(漿膜) の3層からできている
○
×
(解答) ○
子宮壁は厚さ約1.5cmで、子宮内膜・子宮筋層・子宮外膜(漿膜) の3層からできています。
子宮内膜は ( 上皮) におおわれる
単層円柱上皮
重層扁平上皮
移行上皮
(解答) 単層円柱上皮
子宮内膜は単層円柱上皮におおわれます
【女性生殖器系の上皮分類】
卵管:単層円柱線毛上皮
子宮:単層円柱上皮
膣:重層扁平上皮
子宮内膜は表層の (A. ) と深層の (B. ) に区別される
A. 基底層 B. 機能層
A. 機能層 A. 基底層
(解答) A. 機能層 A. 基底層
子宮内膜は表層の機能層と深層の基底層に区別されます。機能層は月経時に剝離しますが、基底層は残り、月経終了後に基底層から粘膜が再生していきます。
子宮筋層は ( 筋) よりなる
横紋筋
平滑筋
(解答) 平滑筋
子宮筋層は子宮壁で最も厚い層で錯綜する平滑筋よりなります。
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- 【一問一答】6. 生殖器系
- 6.1 生殖器系 – 男性生殖器
- 6.2.1 生殖器系 – 女性生殖器 (1) 卵巣
- 6.2.2 生殖器系 – 女性生殖器 (2) 卵管・子宮
- 6.2.3 生殖器系 – 女性生殖器 (3) 膣・外生殖器
- 6.2.4 生殖器系 – 女性生殖器 (4) 性周期とホルモン
- 6.3 生殖器系 – 受精と発生
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