手根骨と足根骨の両方にみられる骨の名称はどれか (2013年 あマ指 問題19)
1 × 立方骨:足根骨のみ
2 ○ 舟状骨:手根骨・足根骨
3 × 三角骨:手根骨のみ
4 × 月状骨:手根骨のみ
手根骨(p.182 手の骨)
- 近位列:舟状骨・月状骨・三角骨・豆状骨
- 遠位列:大菱形骨・小菱形骨・有頭骨・有鈎骨
手根骨は、小さな骨が近位に4個、遠位に4個並んだ合計8個の骨からなる。
近位列には、橈側から舟状骨・月状骨・三角骨・豆状骨が並ぶ。豆状骨を除く橈側の3個、舟状骨・月状骨・三角骨は、橈骨手根関節(手関節)に関わる。豆状骨は尺側手根屈筋の種子骨であり、他の手根骨とは発生が異なる。この骨は三角骨とのみ関節をなす。
遠位列には、橈側から大菱形骨・小菱形骨・有頭骨・有鉤骨が並ぶ。これら遠位列の骨は中手骨と手根中手関節(CM関節)をなす。足根骨(p.192 足の骨)
- 近位:距骨・踵骨
- 遠位:舟状骨・内側楔状骨・中間楔状骨・外側楔状骨・立方骨
足根骨は、近位の2骨(距骨・踵骨)と遠位の5骨(舟状骨・内側楔状骨・中間楔状骨・外側楔状骨・立方骨)の合計7つが存在する。近位の2骨は遠位の骨に比べて著しく大きい。
i) 距骨:近位の足根骨のうち内側に位置し、以下の3つの関節面を持つ。① 距腿関節の関節頭として距骨上面に膨隆した距骨滑車、② 距骨前面にある舟状骨との関節面、③ 距骨下面にある踵骨との関節面、である。距腿関節とは足関節のことであり、距骨は足関節に関わる唯一の足根骨である。また、距骨と踵骨との関節を距骨下関節といい、距骨は踵骨の上にのる。
ii) 踵骨:足根骨の中で最大の骨で、後方に大きく突出した踵骨隆起にはアキレス腱が付着する。この隆起は直立二足歩行するヒトに特徴的である。また、踵骨内側には距骨をのせている載距突起が棚のように突出する。
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