食道について正しいのはどれか (2017年 あマ指 問題21)
1 × 気管の前を通る。
気管の後ろを通る。気管-食道-脊柱の順番。
2 × 第4頸椎の高さで始まる。
食道は咽頭に続く部分で、第6頸椎の高さで始まり、脊柱の前、気管の後ろを通って胸腔に入る。
3 ○ 大動脈の前で横隔膜を貫く。
大動脈裂孔:第12胸椎の椎体前面にあり、下行大動脈と動脈周囲交感神経叢(大内臓神経・小内臓神経など)、奇静脈、胸管などが通る。
食道裂孔:第10胸維の高さで大動脈裂孔の左前上方にあり、食道と、左右の迷走神経が通る。
大静脈孔:第8胸椎の高さで腱中心にあり、右寄りに位置する。下大静脈が通る。(p.213 横隔膜)
4 左心房の高さに生理的狭窄がみられる。
食道は生理的に狭窄を示す場所が3ヶ所ある。① 食道の入り口(輪状軟骨の後ろ)、② 気管分岐部の高さ(大動脈弓との交叉)、③ 横隔膜を貫くところ(食道裂孔)である。(p.77 食道)
第2狭窄部位は気管分岐部 (大動脈弓との交叉) の部位で、左心房よりか上にあるので、この選択肢は除外される。
食道
食道は咽頭に続く部分で、第6頸椎の高さで始まり、脊柱の前、気管の後ろを通って胸腔に入る。さらに心臓の後ろを下降して、横隔膜を貫き(食道裂孔)、胃に達する。長さが約25cmの前後に圧平された管状器官である。
食物が通過するときは内腔は拡張する。食物は食道の筋層の蠕動運動により送られるので、横臥していても食べた物を飲み込むことができる。食道は生理的に狭窄を示す場所が3ヶ所ある。
1) 食道の入り口(輪状軟骨の後ろ):第6頸椎の高さ
2) 気管分岐部の高さ(大動脈弓との交叉):第4〜5胸椎の高さ
3) 横隔膜を貫くところ(食道裂孔):第4〜5胸椎の高さ
肝硬変症のときには食道下部の内壁に静脈瘤ができ、それが破れて大出血を招くことがある。(p.77 食道)横隔膜の孔
大動脈裂孔:第12胸椎の椎体前面にあり、下行大動脈と動脈周囲交感神経叢(大内臓神経・小内臓神経など)、奇静脈、胸管などが通る。
食道裂孔:第10胸維の高さで大動脈裂孔の左前上方にあり、食道と、左右の迷走神経が通る。
大静脈孔:第8胸椎の高さで腱中心にあり、右寄りに位置する。下大静脈が通る。(p.213 横隔膜)
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