頸椎について正しいのはどれか (2016年 鍼灸 問題17)
1 生理的後弯がある
× 頸椎は前弯、胸椎は後弯、腰椎は前弯、仙椎は後弯 (p.176 脊柱の弯曲)
2 椎骨動脈は第7頸椎の横突孔を通る
× 椎骨動脈は第6頸椎より上位の横突孔を走行する。(p.307 椎骨動脈)
3 環椎後頭関節は頭部の屈伸に関与する
○ 環椎後頭関節は後頭骨の後頭課と環椎上関節面との関節である。左右の環椎後頭関節をあわせて楕円関節をなす。頭部を前後に屈伸や側屈を可能にさせる。(p.174 頭蓋を支える特殊な関節)
4 環椎横靭帯は歯突起前面を覆う
× 環椎横靭帯と縦束は環椎十字靱帯として歯突起後面を覆う。(p.173 図10–12 環椎・軸椎の靭帯, p.174 頭蓋を支える特殊な関節)
頸椎は、環椎(第1頸椎) から隆椎(第7頸椎)まで存在する。頸椎全体の特徴としては、椎体は胸椎や腰椎の椎体より小さい。また棘突起はほぼ水平に後方に走り頸の回転をしやすくする。その先端は二分しその間に項靱帯を通す。横突起も先端が前後に二分し、またこの突起に横突孔があり、椎骨動静脈を通す。
頸椎のなかで特異的な形態をもつものには、つぎのものがある。
環椎(第1頸椎)には椎体がなく、その大部分は軸椎の歯突起となり椎孔が輪状をなすので環椎と称する。上に頭蓋をのせる。
軸椎(第2頸椎)には椎体の上に歯突起があり、環椎と正中環軸関節をつくり、頭部の回転運動の軸となる。
隆椎(第7頸椎)は、その棘突起が発達しているので、これを隆椎と呼ぶ。うつむくと皮下に手で触れられる。
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