頭部の前屈作用をもつのはどれか (2016年 あマ指 問題20)
1 × 僧帽筋
僧帽筋の上部は肩甲骨と鎖骨の挙上、中部は肩甲骨を内方に引き固定、下部は肩甲骨を回転し、上腕の挙上を助ける。(p.220 僧帽筋)
2 ○ 椎前筋
椎前筋には頚長筋、頭長筋、前頭直筋、外側頭直筋などがあり、脊柱ないし頭部を前屈、側屈、回旋させる。(p.301 椎前筋)
3 × 大後頭直筋
大後頭直筋は後頭下筋に含まれ、頭を後方に引いて直立位を保持する。一側が働けば同側に曲げる。(p.224 後頭下筋)
4 × 広頸筋
広頸筋は表情筋が頚部から胸部にまで広がったもので、口角を下方へ引き下げる。(p.299 広頚筋)
頸部には頭部を体幹とつなぐという基本的な役割ともう1つ重要な機能がある。それは頭部全体をすばやく必要な方向に向ける運動器官としての働きである。このために脊柱頸部は可動性が大きく、特に環椎後頭関節と環軸関節は他の椎骨関連結に比べ、可動範囲が大きい。この動きに関わる筋群は脊柱の背面につく固有背筋、前面に付く椎前筋群に加えて、側面に付く斜角筋と脊柱から離れている胸鎖乳突筋がある。(p.299 頸部の筋)
椎前筋は頸長筋・頭長筋・前頭直筋の3種があり、頸部と胸部上方の脊柱の前面につく。すべて頸神経前枝の支配であり、脊柱ないし頭部を前屈、側屈、回旋する。(p.301 椎前筋)
1. 頸長筋は、上部胸椎の椎体前面から起こり上方の頸椎の椎体や横突起に停止する筋束と、下位頸維の横突起や椎体から起こり上位頸椎の椎体に停止する筋束からなる。
2. 頭長筋は、下位の頸椎横突起から起こり後頭骨に停止する。
3. 前頭直筋と外側頭直筋は環椎から起こり、直上の後頭骨に停止する短い筋である。
関連youtube:椎前筋による頸部の前屈作用 (音声無し)
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