足関節にある靱帯はどれか (2013年 あマ指 問題21)
1 × 黄色靱帯:上下の椎弓の間を連結する靭帯。弾性線維が豊富。
椎体と椎間円板の前・後面には、それぞれ前縦靱帯・後縦靱帯が密着し、椎体を縦に連結する。椎弓の間には黄色靱帯が連結する。普通の靱帯は膠原線維の密な束で白っぽいが、黄色靱帯は弾性線維に富み黄色く見える。(p.169 椎骨の連結)
複数の椎骨が連なると椎弓が黄色靱帯を介して連結し合い、個々の椎孔も連続して脊柱の内部に脊柱管をつくる。脊柱管は脊髄を収納し、上方では後頭骨の大孔(大後頭孔)にて頭蓋腔に続き、下方では仙骨の中で仙骨管をつくって、その下端の仙骨裂孔に終わる。(p.172 脊柱管)
2 ○ 三角靱帯:足関節の内側を補強する。
足関節の内側靱帯は、三角靱帯とも呼ばれ、① 脛骨-舟状骨の間の部分、② 脛骨-距骨の間の部分、③ 脛骨-踵骨の間の部分、の3部からなる。一方、外側にあるのは、前・後距腓靱帯と踵腓靱帯の3つの靱帯である。(p.195 距腿関節)
3 × 十字靱帯:膝十字靭帯と環椎十字靭帯がある。
膝十字靭帯と環椎十字靭帯がある。
膝十字靭帯は脛骨上面の顆間隆起の前後と大腿骨顆間窩の間に張る関節内靱帯で、2本の前・後十字靭帯からなる。関節が前後に同様しないように安定させる。(p.194 膝十字靭帯)
環椎十字靭帯は、正中環軸関節の歯突起が後方にずれないように、環椎の椎孔内で、歯突起を後面から十字形に交叉しておおう2つの靱帯 (環椎横靭帯と縦束) よりなる。(p.174 頭蓋を支える特殊な関節, p.173 図10–12 環椎・軸椎の靱帯)
4 × 棘間靱帯:上下の椎骨の棘突起管を結ぶ靱帯。
距腿関節(p.195 距腿関節)
距腿関節は足関節とも呼ばれ、下腿と足根骨(距骨)との間にできる蝶番関節(ラセン関節)である。脛骨の下関節面および内果関節面と、腓骨の外果関節面が連続して関節窩をつくり、距骨上部の距骨滑車が骨頭となって構成される。この関節の運動は足首の屈伸運動であり、特に屈曲を底屈、伸展を背屈という。この関節の内側と外側は、側副靱帯として内側靱帯と外側の靱帯群が補強する。
内側靱帯は、三角靱帯とも呼ばれ、(1) 脛骨-舟状骨の間の部分、(2) 脛骨-距骨の間の部分、(3) 脛骨-踵骨の間の部分、の3部からなる。一方、外側にあるのは、前・後距腓靱帯と踵腓靱帯の3つの靱帯である。(注) 足をくじいたりすると、これらの靱帯や関節包が過度に伸展されて損傷することがある(捻挫)。捻挫は過度の内反(足底を内側に向ける)で起こることが多く、外側の靱帯群が損傷されやすい。
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