視覚器について正しい記述はどれか (2013年 あマ指 問題33)
1 ○ 角膜の知覚は眼神経が伝える
トルコ鞍の横に付着する神経節から前方に伸び出した眼神経は分枝しながら上眼窩裂を通り、眼窩に入る。眼球や涙腺など眼窩内の構造や眼瞼への枝のほかに、眼窩上縁から前頭部の皮下へ出て頭頂へ向かう枝、鼻背へ向かう枝、鼻腔上部を支配する枝がある。
2 × 散瞳には動眼神経が関与する
散瞳 (瞳孔散大筋) には交感神経が関与する。
虹彩は血管、神経、色素細胞に富み、その内部には輪走する瞳孔括約筋と放射状に走る瞳孔散大筋の2種類の平滑筋があり、眼球に入る光量の調節を行っている。瞳孔括約筋は副交感神経(動眼神経)により、瞳孔散大筋は交感神経によりそれぞれ支配されている。(p.148 眼球壁の中層(血管膜))
3 × 下斜筋は滑車神経に支配される
下斜筋は動眼神経に支配される。(p.310 動眼神経)
上直筋、内側直筋、下直筋、下斜筋の眼球を動かす筋と、上眼瞼を引き挙げる上眼瞼挙筋への筋枝となる。
4 × 上眼瞼挙筋は顔面神経に支配される
上眼瞼挙筋は動眼神経に支配される。(p.310 動眼神経)
視覚器に関与する神経 (p.310~313 脳神経, p.149 虹彩)
- 感覚
- 視覚 (SSA)
- 視神経 II
- 角膜の感覚 (GVA)
- 眼神経 V1
- 視覚 (SSA)
- 運動
- 外眼筋の運動性支配 (GSE)
- 上直筋、内側直筋、下直筋、下斜筋の眼球を動かす筋と、上眼瞼を引き上げる上眼瞼挙筋・・・動眼神経 III
- 上斜筋・・・滑車神経 IV
- 外側直筋・・・外転神経 VI
- 外眼筋の運動性支配 (GSE)
- 臓性運動
- 内眼筋の運動性支配 (GVE)
- 瞳孔括約筋 (縮瞳)・・・動眼神経 (副交感) III
- 瞳孔散大筋 (散瞳)・・・交感神経
- 涙腺の分泌 (GVE)
- 顔面神経 (副交感) VII
- 内眼筋の運動性支配 (GVE)
次の問題
第21回 あん摩マッサージ指圧師 解剖学の国家試験問題は以上です。おつかれさまでした。ぜひ他の年度やはり師・きゅう師の問題もチャレンジしてみてください。
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