胃酸を分泌する細胞はどれか (2014年 あマ指 問題25)
1 × G細胞
ガストリンを分泌する。ガストリンは壁細胞に作用し胃酸分泌を促進させる。(p.79 胃の粘膜)
2 × 主細胞
ペプシノーゲンを分泌する。ペプシノーゲンは胃酸と反応して蛋白分解酵素のペプシンとなる。(p.79 胃の粘膜)
3 × 副細胞
粘液(ムチン)を分泌する。胃粘膜を保護する。(p.79 胃の粘膜)
4 ○ 壁細胞
塩酸と内因子を分泌する。塩酸は胃液を強い酸性とする。胃からでる酸なので胃酸ともいう。内因子は回腸でのビタミンB12の吸収に必要。(p.79 胃の粘膜)
胃腺の構成(生理学 p.78 胃腺の構成)
胃液は胃粘膜にある胃腺から分泌される。胃腺を構成する細胞のうち、副細胞はムチン、主細胞はペプシノゲン、壁細胞は塩酸と内因子、内分泌細胞は消化管ホルモンを分泌する。胃腺は、その存在部位によって噴門腺、胃底腺(胃底部と胃体部にある)、幽門腺に区別される。噴門腺と幽門腺には粘液細胞が多く含まれており、胃底腺には4種の細胞すべてが含まれる。
胃液の成分・作用(生理学 p.79 胃液の成分・作用)
胃液は一般に無色透明で、1日に1~3l分泌される。胃液のpHは1~2で、強い酸性である。胃液の主成分は塩酸(HCl)、消化酵素、ムチンである。そのほか各種電解質やビタミンB12の吸収に必要な内因子を含む。
- HCI:(1)ペプシノゲンを活性化してペプシンにする。(2)ペプシンの作用を促進する。(3)胃内容の殺菌、消毒作用をもつ。(4)十二指腸におけるセクレチンの分泌を促進する。
- 消化酵素:ぺプシノゲンがHClの作用によってペプシンとなり、タンパク質をペプチドに分解する。
- ムチン(粘液):ムチンは胃の内面を覆い、胃粘膜がHClによって傷害されるのを防ぐ。ムチン分泌が不十分だったり、HClの分泌が多くなったりすると、胃潰瘍の原因となる。
※ この問題には詳細解説もあります。さらに理解を深めたい場合にどうぞ。
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