肝臓について正しいのはどれか (2016年 あマ指 問題23)
1 × 肝鎌状間膜を臍動脈索が通る
肝鎌状間膜を肝円索が通る(肝鎌状間膜内を臍静脈が走っていた)。(p.53 胎児循環)
2 × 方形葉は胆嚢の右側にある
方形葉は胆嚢の左側にある。(方形葉と右葉の間に胆嚢がある)(p.85 図4–17)
3 × 肝門を肝静脈が通る
肝門を通過するのは固有肝動脈、門脈、肝管の3つ組。肝静脈は肝臓上部後面の無漿膜野よりでて下大静脈に直接注ぐ。(p.84 肝臓の位置と形状)
4 ○ 無漿膜野に横隔膜が接する
肝臓はかなりの部分が腹膜に覆われるが、腹膜に覆われていない無漿膜野に横隔膜が接する。
(典拠:解剖学講義 p.362 肝臓の面)
肝臓は暗赤褐色をした器官で人体中最大の腺である。成人では男性で1,000~1,300g、女性では900~1,100gの重量がある。
横隔膜直下で腹腔の右上部を占める。上面に凸下面に凹の形をなす。肝臓は肝鎌状間膜により大きい右葉と小さい左葉に分かれ下面では両葉の間により小さい尾状葉、方形葉がある。肝鎌状間膜の後下縁に肝円索があるがこれは胎生期の臍静脈の遺物である。肝臓の下面中央には肝門があり、ここには固有肝動脈、門脈、肝管、リンパ管、神経などが出入する。また右葉の下面には胆嚢がつく。肝臓の上面後部から後面にかけて横隔膜が付着している。この部分(無漿膜野)を除き他の全面は腹膜でおおわれている。後面には食道、腹大動脈、下大静脈などが通る。後縁は下大静脈が貫き、その中で肝静脈がこれに注ぐ。門脈と下大静脈の間に静脈管索が走り、尾状葉と左葉の間の溝を通る。これは胎生期の静脈管の遺物である。
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