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つむぐ指圧治療室 相模大野

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大網について正しいのはどれか (2015年 あマ指 問題24)

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大網について正しいのはどれか (2015年 あマ指 問題24) I got %%score%% of %%total%% right

大網について正しいのはどれか (2015年 あマ指 問題24)

1 × 上腸間膜動脈が通る。 右胃大網動脈 (腹腔動脈 → 総肝動脈 → 胃十二指腸動脈 → 右胃大網動脈)、左胃大網動脈 (腹腔動脈 → 脾動脈 → 左胃大網動脈) が通る

2 ○ 横行結腸に付着する。
大網は大弯から下方に垂れ下がり折れ返って再び上方に向かい横行結腸の表面に付着した後、横行結腸間膜に癒合して後腹壁に達する。(p.88 大網)

3 × 後方に網嚢が広がる
腹膜腔のうち、小網と胃の後方かつ膵臓の前に位置する嚢状部を網嚢という。大網は胃の大弯から垂れ下がるので、大網の後ろに網嚢が広がることはない。 大網は前後に2枚ずつの合計4枚の腹膜が合わさって出来ているが、胎生期に2枚と2枚の腹膜が癒合する前はその間まで網嚢がひろがっている

4 × 総胆管が通る
小網の一部を構成している肝十二指腸間膜の遊離縁は、総胆管・固有肝動脈・門脈が通る。【解剖学講義 改訂3版 p.365 小網】


胃間膜と小網・大網 (p.77)

胃の外表面は腹膜でおおわれる。胃の前面をおおう腹膜と、後面をおおう腹膜が小弯側で合して小網となり、肝臓に達する。大弯側でも胃の前後2枚の腹膜は合して大綱となる。大綱は前掛けのように腹部内臓の前面に垂れ下がり、折れ返って上昇し、横行結腸に付着し、さらに横行結腸間膜に癒合しながら後腹壁に終わる。胃は、肝臓と腹壁に、このように2枚の間膜でハンモックのようにぶら下がっているので移動性に富んでいる。

小網(p.88 小網)

前腹壁の内面をおおう腹膜は、上方で横隔膜の下面をおおった後、折れ返って肝臓の上面をおおう。肝臓の上面および前面をおおった腹膜は下方に向かい、肝門のところで後方からくる腹膜と合して胃の小弯に至る。前後の腹膜の合わさってできた間膜を小網という。小網の自由縁の中には肝門から肝臓に出入りする固有肝動脈・門脈・肝管などが通る(肝十二指腸間膜)。

大網(p.88 大網)

小網は胃の小弯で前後2葉に分かれて胃の前面と後面を包んだ後、大弯で再び合して再度間膜をつくる。この間膜を大網という。大網は大弯から下方に垂れ下がり折れ返って再び上方に向かい横行結腸の表面に付着した後、横行結腸間膜に癒合して後腹壁に達する。大網は前後に2枚ずつの合計4枚の腹膜でできているが、全体が合わさってエプロンのように大弯から垂れ下がる。


A. 胎生4ヶ月における、大網と胃、横行結腸、小腸ループを示した矢状断。膵臓と十二指腸はすでに後腹壁の位置に収まっている。
B. 新生児。大網を構成する4枚の腹膜は癒合し、横行結腸間膜とも癒合している。

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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