下肢の骨について正しいのはどれか (2016年 鍼灸 問題19)
1 × 距骨には載距突起がある
踵骨には載距突起がある。
載距突起は距骨が載る突起。(p.192 足の骨-踵骨)
2 × 腓骨にはヒラメ筋線がある
脛骨にはヒラメ筋線がある。
ヒラメ筋線は脛骨後面にある隆線でヒラメ筋が起始する。(p.191 図10–34 下腿骨, p.278 表10–31 下腿後面の筋(屈筋群))
3 × 脛骨には粗線がある
大腿骨には粗線がある。
粗線は大腿骨後面を上下に走る線で、内側唇と外側唇の2本ある。粗線内側唇には大腿四頭筋の内側縁や内転筋群がつき、粗線外側唇には大腿四頭筋の外側縁や大腿二頭筋の短頭が付着する。(p.190 大腿骨)
4 ○ 大腿骨には恥骨筋線がある
恥骨筋線は大腿骨の後面にある線で、 恥骨筋が停止する。(p.191 図10–33 大腿骨, p.272 表10–27 大腿内面の筋(内転筋群))
i) 距骨:近位の足根骨のうち内側に位置し、以下の3つの関節面を持つ。
- 距腿関節の関節頭として距骨上面に膨隆した距骨滑車、
- 距骨前面にある舟状骨との関節面、
- 距骨下面にある踵骨との関節面、である。
距腿関節とは足関節のことであり、距骨は足関節に関わる唯一の足根骨である。また、距骨と踵骨との関節を距骨下関節といい、距骨は踵骨の上にのる。
ii) 踵骨:足根骨の中で最大の骨で、後方に大きく突出した踵骨隆起にはアキレス腱が付着する。この隆起は直立二足歩行するヒトに特徴的である。また、踵骨内側には距骨をのせている載距突起が棚のように突出する。
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