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つむぐ指圧治療室 相模大野

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脳梁を構成する線維はどれか (2014年 あマ指 問題30)

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脳梁を構成する線維はどれか (2014年 あマ指 問題30)

1 × 弓状線維:連合線維のひとつ

2 ○ 交連線維:左右の大脳半球を連絡する。
脳梁・前交連・後交連

3 × 投射線維:大脳皮質と下位を連絡する。
内包・放線冠・視放線・聴放線

4 × 連合線維:同側の大脳半球の皮質各部を連絡する。
弓状線維・上縦束・下縦束・後頭前頭束・鉤状束・帯状束


大脳の白質を構成する3種類の神経線維 (p. 127~128 大脳の白質)
  • 投射線維
    大脳皮質と脳内の下位(大脳基底核・脳幹・小脳)や脊髄を連絡する線維。内包と「放線」と名前がつくもの。

    • 内包 :レンズ核と尾状核・視床の間を通過する線維束。大脳に出入りする神経線維の大部分が内包を通る。
    • 放線冠 :内包を中心として大脳皮質の方向に扇のように線維が広がっている場所。
    • 視放線 :外側膝状体から1次視覚野に向かう視覚路の神経線維束。
    • 聴放線 :内側膝状体から1次聴覚野に向かう聴覚路の神経線維束。
  • 交連線維
    左右の大脳半球を連絡する。脳梁が重要。※ 梁(はり)とは建物の水平短径方向に架けられ、床や屋根などの荷重を柱に伝える材のこと。解剖用語は漢字で分解し、漢字一文字のもつ意味をイメージすると覚えやすくなる。

    • 脳梁 (corpus callosum):大脳縦裂の底部で、左右の大脳半球を結ぶ横走線維束。
    • 前交連 (anterior commissure):第三脳室の前壁をつくる終板の後ろにある横走線維束。
    • 後交連 (posterior commissure):第三脳室後方の中脳水道に連なる部位のすぐ上方にある横走線維束。
  • 連合線維
    連合線維は同側の大脳半球の皮質各部を連絡する。

    • 弓状線維:連合線維の中でも短く、同じ回または隣の回を結ぶ線維束。
    • 上縦束:前頭葉の前部と後頭葉・側頭葉を結ぶ。
    • 下縦束:後頭葉と側頭葉を結ぶ。
    • 後頭前頭束:前頭葉と後頭葉を結ぶ。
    • 鉤状束:前頭葉の下部と側頭葉の前部を結ぶ。
    • 帯状束:帯状回を構成する線維束。

※ この問題には詳細解説もあります。さらに理解を深めたい場合にどうぞ。

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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