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つむぐ指圧治療室 相模大野

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国家試験合格のための勉強法

  • 四択問題の答えだけ覚えて満足しないこと
    • 四択を4つのマルバツ問題と見なし、正しくない文章は、何処が正しくないのかを全部直す。四択をしゃぶりつくして知識を向上させる。この繰り返しが国家試験合格への一番の近道である。
  • 単語の意味を理解するよう心がける
    • 神経節とはなにか?神経核とはなにか?わからなかったら調べる。「脊髄神経節は後根に付属する」と暗記していても、では神経節とは何か?がわからなければ、応用が利かない。
  • ひとつの問題から始めて、関連する知識を広げていく
    • たとえば、「棘上筋の支配神経は?」「肩甲上神経」
    • では、「肩甲上神経が支配する筋は他になにがあったっけ」「棘下筋」
    • では、「棘上筋と棘下筋はどこに停止する?」「大結節」
    • では、ローテーターカフの全ての起始停止支配神経、作用は言えるだろうか?
    • そんな具合に、関連事項を自問自答して確認していく。記憶が曖昧だったら調べる。調べて一度だけ書くと良い。何度も書く必要はない。
  • わからないことは教科書で確認
    • そう。これが大切。プリントも参考書もウェブサイトも良いが、とにかく教科書に戻って欲しい。
  • 四択を教科書のどこが重要なのかを判断するフィルターとして用いる
    • 教科書が大切だと言っても、分厚い教科書を最初から最後まで丁寧に読んでも、あまり理解できない。書いている情報はあまりに膨大だし、どこが重要で、どこがさほど重要でないのかもわからない。そういう場合は問題から入ると良い。問題をやって、わからないことを教科書で確認。またすぐに問題に戻る。また教科書で調べる。と問題→教科書→問題→教科書と繰り返していく。すると教科書の膨大な記述のなかで、覚えるべきことが浮き出てくる。
  • 解剖と生理をトータルで理解していく
    • 構造と働き。どちらも理解してこそ活きた知識となる。それは国家試験のためだけでない。将来出会う患者さんのために、今この瞬間を頑張ってほしい。
  • 暗記する努力は必要
    • 暗記が嫌いな人も多いと思う。理解を伴わない丸暗記のみだとすぐに忘れてしまい、身にならない。だが、ある程度の暗記は必要。覚えなければならないことはたくさんある。一定割合の語句が頭に入ると、理解力がどんどん上がってくる。つまり理解を進めるためにも暗記は必要となる。
  • 理解をすれば覚えたことを忘れなくなる。
    • 理解を伴えば、その知識は忘れなくなる。学習を進めるためには覚えることも必要であるが、それだけでは役に立たない。理解をすることにより忘れなくなるだけでなく、その知識が力となる。
  • 見るだけでは覚えられない
    • プリントや教科書など見るだけの人がいる。それでは覚えられない。手を動かして書く。マーカーで線を引く。チェックペンで隠せるようにして覚えているかの確認をする。ノートや単語帳などに要点を抜き出す。など、能動的にならなければ学習は進まない。
  • プリントは教科書を理解するためのツール
    • プリントだけで勉強しない。ポイントマスターだけで勉強しない。これらはあくまで教科書を理解するための補助教材だ。もちろん要点が完結にまとまっていて、勉強するのに効率が良いようにできている。プリントやポイントマスターで要点を覚えたら教科書の記述を必ずチェックしよう。学習が進むと、以前は気がつかなかった教科書の一文が見えてくる。「あ。ここにちゃんと書いてあるじゃん。」と
  • 例外に注目する
    • たとえば。副鼻腔は基本的に中鼻道に開口する。例外を覚えればよい。後篩骨洞は上鼻道、蝶形骨洞は鼻腔の後上方。あとは全部中鼻道という具合だ。
    • 少しマニアックな例外も積極的に注目してりかするとよい。たとえば、汗腺を支配する交感神経節後線維の神経伝達物質はアセチルコリンである。通常、交感神経節後線維の神経伝達物質はノルアドレナリンだ。だが、汗腺は例外的にアセチルコリンが使われている。何故か。汗腺への神経伝達物質がもしノルアドレナリンだったら、周りの毛細血管も収縮してしまい、汗をだすのに効率が良くないだろう。こんな例外を理解すれば、その前提となる基本事項は当たり前のように頭に入っている。
  • 分からないことがあれば、誰かに聞いてみる
    • 周りに勉強が得意な人がいるはずだ。よく分からないことは積極的に聞いてみよう。聞くという体験はエピソード記憶となり頭に記録されやすい。
  • 積極的に人に教える
    • 知識をアウトプットするためには頭の中で覚えた事項を整理する必要がある。その過程で知識が有機的に結びついたり、自分では気づいていなかった曖昧な所がわかったりする。教えることは自分にとってとても勉強になることなのだ。
  • 勉強を好きになる
    • 好きこそものの上手なれ。嫌々勉強してもはかどらないし、苦痛である。最初は勉強を好きになれなくても、ウソでもいいので「勉強好き♪新しい知識が増えて嬉しい♪これは将来きっと役にたつぞ♪」と思ってみよう。そのうちきっと、勉強がほんとに楽しくなる。
  • 人生はリアルRPGだと考える
    • スマホでゲームばかりやってしまう人。人生はリアルRPGだと考えてみると良い。ゲームではコツコツ経験値あげたりスキル上げしたりする。それと同じことを勉強ですればよい。ゲームのようにすぐに脳の報酬回路が刺激されドーパミンがでるようなことはない。コツコツやれば報酬は後で、もっと大きく戻ってくる。
    • 効率よく勉強する方法も、攻略法だと考えて、いろいろ試してみるとよい。
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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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